WBO4位の荒川仁人、苦闘も勝利で世界挑戦に望み
2017年12月2日 22時00分
2017年12月2日 17時42分
12月9日(日本時間10日)米ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターでゴングとなるIBF世界S・フェザー級王座決定戦でテビン・ファーマー(米)と対戦する尾川堅一(帝拳)が2日、都内のジムで練習を打ち上げた。尾川はあす決戦の地アメリカに旅立つ。
国内最終日の練習は1時間あまり。この日も元世界2階級制覇王者のサウスポー粟生隆寛と4ラウンドのマスボクシングで動きを確認した。そのあと、ミット打ち、サンドバッグ打ち、ロープで練習を切り上げた尾川は「勝てる練習ができたと思う。納得している」とこれまでの準備を振り返った。
8月下旬からマスとスパーを連日行ったという尾川は、中でも仮想ファーマー役を引き受けた粟生との練習に時間を割いた。「粟生さんは空気を読んで、こちらが動けない日でも、ファーマーの真似をしてうまく相手をしてくれた」。卓越したテクニックで世界を獲った粟生のサポートを受け、初の世界戦に向けて自信をつけた。
あとは渡米して最終調整を行う段階となるが、細かいことにこだわらないのが尾川の性格。初めての海外遠征にもかかわらず、時差も減量もIBFの当日計量も「あまり気にしていない」とどこ吹く風だ。
技巧派サウスポーと評されるファーマーとの試合は、自慢の強打を空転させられる恐れがある。しかし尾川は「僕が攻撃型だからだれとやってもいつも同じ構図になる。自信を持っていくだけですね」とさらりと言い切った。
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