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フライ級転向の田中恒成、来春の挑戦者決定戦希望

2017年12月6日 13時51分

 WBO世界L・フライ級タイトルの返上が明らかになった田中恒成(畑中)が6日、名古屋市内のCBCテレビで畑中清詞会長とともに会見を開き、自らの口で改めて「L・フライ級卒業」について語った。田中は1日付で、2度守ったベルトを返上していた。

田中(右)は苦渋の決断だったことを明かした

 田中は9月のV2戦で勝ったはいいが両目眼窩底骨折の重傷を負い、これにより期待された田口良一(ワタナベ)とのチャンピオン対決の年内実現はなくなった。11月末に後援会長も交えて田中と話し合って返上を決めたという畑中会長によると、それでも田中は当初、L・フライ級にとどまる決意だったという。

当初はL・フライ級にとどまる決意も…

 しかし田口との統一戦が来年に実現するにしても、自身の減量との兼ね合いになる。WBOが暫定王者を設けること、田口は 田口でメリンド戦後に指名防衛戦が再び迫るであろうことなどの現実的な問題も考慮すると、早期の実現は難しい状況だった。「L・フライ級で来年も戦うのは健康管理上もキツイ」(畑中会長)と、フライ級への転級を決断した。  

「(仮に統一戦が来年末だとして)1年後までL・フライ級にいるつもりで話し合いましたが、『本当にベストのパフォーマンスを出せるか』と会長に聞かれて、『できます』と言えませんでした。L・フライ級の減量がもうムリだということで、返上を決意しました」

田口を直接訪ねて謝罪

 そう語る田中は田口と、そしてファンへ「申し訳ない」の気持ちでいっぱい。会見の前日には東京の田口のもとを訪ね、「すみません」と伝えたという。どうしても直接会って謝りたかったのだという 。

「(田口戦をやれず)満足してL・フライ級を卒業することはできませんでしたが、前向きにフライ級で頑張りたい」と田中。

 陣営は来年の3、4月をめどに地元名古屋でフライ級転向初戦を計画中。「WBOへはその試合を挑戦者決定戦としてやりたいと伝えている」(畑中会長)というから、それなりのランカーが相手になりそうだ。

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