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永田大士が負傷判定勝ち、元王者の中川健太も勝利

2018年3月23日 21時06分

「第84回オーバーヒート・ボクサーズナイト」が23日、後楽園ホールで開催され、メインのS・ライト級8回戦は、日本同級3位の永田大士(三迫)が同7位の稲垣孝(フラッシュ赤羽)に5回1分1秒3-0負傷判定勝ち。スコアは50-43、50-42、50-45。

永田(右)は要所で左を叩き込んだ

 稲垣はガードを上げて距離を詰めるボクシング。サウスポーの永田は初回、これをさばきながら左ストレートを早くもヒット。頭の低い稲垣は2回にヘッドバッティングで減点1を科せられた。

 その後も展開は変わらず、永田が徐々に左の精度を上げていったが、5回にバッティングが発生。稲垣が再び減点となり、出血した永田は試合続行不可能となった。「最後まで決着がつけられずに悔しい」と語った永田は10勝4KO1敗1分。稲垣は20勝9KO16敗2分。

中川は序盤にダウンを奪いながら判定決着

◇S・フライ級8回戦
中川健太(レイS)[3-0(80-69×3)]クアペット・ゲーオクワンリゾートボクシングキャンプ(タイ)

 元日本S・フライ級王者で現4位のサウスポー中川は初回、左ストレートから返しの右フックで早くもダウンを奪い、3回にボディ攻撃と連打で2度のダウンを追加。しかし、ここからたまにビッグパンチを振りまわすクアペットを詰め切れず、判定決着となった。中川は日本王座陥落後3連勝で16勝11KO3敗1分。

太田は粘り強く攻めてストップ勝ちを呼び込んだ

◇フライ級8回戦
太田輝(五代)[TKO6回1分55秒]大平真史(マナベ)

 日本フライ級11位の太田がプレスをかけてコンビネーション、元日本ランカーの大平がカウンターで対抗し、試合は序盤戦から打ち合いとなった。リーチのある大平がアッパーや右ストレートを立て続けにヒットしたシーンもあったが、太田のプレスが徐々に効果を表した。6回に太田がクリーンヒットを連発したところでストップ。太田は9勝5KO7敗。ストップに不満そうだった大平は5連敗で6勝2KO9敗2分。

◇S・バンタム級8回戦
新座宏(フラッシュ赤羽)[KO2回2分11秒]ジョーム・サイトーンジム(タイ)

 初回はパンチを被弾するシーンもあった新座は2回、右カウンターを決めて10カウント。8月の誕生日で37歳定年を迎える新座市役所職員はランキング獲得、8月以降の現役続行をアピールした。戦績は7勝5KO4敗。

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