アンソニー・ジョシュア（英）vsジョセフ・パーカー（ニュージーランド）のヘビー級統一戦のカードでWBAバンタム級“スーパー”王者ライアン・バーネット（英）が防衛戦を行う。30日の計量でバーネット（18勝9KO無敗）は117.8ポンド（53.43キロ）をマーク。挑戦者2位ヨンフレス・パレホ（ベネズエラ）も117ポンド（53.07キロ）でリミット118ポンドをパスした。

　バーネット（25）は昨年、同じ英国のリー・ハスキンスに快勝してIBFバンタム級王者に就き、勢いに乗りWBA“スーパー”王者ザナト・ザキヤノフ（カザフスタン）との統一戦でも判定勝ち。一気にブレイクした。

　IBF王座を返上してWBAの指名試合に臨む。パレホ（21勝10KO2敗1分）はこれまでザキヤノフ、元暫定王者ウーゴ・ルイス（メキシコ）に敗れており、予想は賭け率14-1でバーネットに大きく傾いている。

　WBAバンタム級は3階級制覇を狙う井上尚弥（大橋）が5月25日、大田区総合体育館で“レギュラー”王者ジェイミー・マクドネル（英）に挑戦する。井上はマクドネルの先にバーネットを見すえており、その意味でも注目の一戦だ。

　イベントのセミ格では元WBA級“レギュラー”王者アレクサンデル・ポベトキン（ロシア＝WBA1位）がデビッド・プライス（英）と12回戦。計量でポベトキンは229ポンド（103.87キロ）、プライスは256ポンド（116.12キロ）を計測した。

　ポベトキンはWBC王者ワイルダー挑戦を前にドーピング検査で失格し、実質WBCから追放処分を受けた。プライスは以前対戦したドイツ選手などが薬物反応でアウトになった経過があり、打倒ポベトキンに執念を見せる。