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京口紘人に挑戦のパラス「勝って親を助けたい」

2018年5月17日 15時59分

 20日大田区総合体育館でIBF世界ミニマム級チャンピオンの京口紘人(ワタナベ)に挑戦するビンス・パラス(フィリピン)が17日、都内のワタナベジムで報道陣に練習を公開した。

パッキャオから物心両面の援助を受けたパラス

 パラスは13勝11KO無敗で初の世界タイトルマッチを迎える19歳の新鋭。父親が9年前に亡くなり、家が貧しく、母国の英雄マニー・パッキャオのサポートを受けてキャリアを積んだというパラスは「世界チャンピオンになって、親を助けたい」ときれいな瞳で決意表明した。

 パラス陣営のベニー・デラペナ・トレーナーは07年から08年にかけて、WBAバンタム級王者ウラジミール・シドレンコ戦に向けた大阪帝拳ジムの池原信遂をサポートするため、同ジムでトレーナーをした経験がある。このときジムにいたのが、現在ワタナベジムで京口を担当する井上孝志トレーナーだ。

インタビューでは19歳の素顔も見せたパラス(右)

 大阪帝拳ジムで半年ほど一緒に仕事をした井上トレーナーは、パラス陣営が来日後、早速かつての仲間、デラペナ・トレーナーを誘って食事にでかけた。「計量と試合当日はライバル。それ以外は協力する」と話し、パラスの減量がうまくいくように、減量着を一緒に買いに行くなどした。

 もちろん勝負となれば別で「パラスの手の内はだいたい分かっている。記者会見で右ストレートが得意だと言っていたけど、(強いパンチは)全部左ボディ」とシビアに分析。京口の連続KO防衛に向けて全力を尽くす覚悟だ。

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