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帝拳ホープ 中野幹士&李健太がB級テスト受験

2018年9月27日 17時47分

 将来有望なホープがプロの世界へ――アマチュア出身の逸材で帝拳ジムからデビューを予定する中野幹士(みきと)と李健太(リ・ゴンテ)が27日後楽園ホールで行われたB級プロテストを受験した。

プロで新たなスタートを切る李(左)と中野

中野は全国大会優勝5度

 中野(23歳)は東京・竹台高校、東京農業大学時代に5度全国大会で優勝したサウスポー。アマ通算71勝9敗。国内随一の層の厚さを誇るバンタム級で藤田健児、田中亮明、堤駿斗らとハイレベルな勝負を繰り広げた。

 この日は大嶋剣心(帝拳)と3ラウンドのスパー。「ディフェンス、パンチをもらわないことを意識して動きました。左ストレートにもっと磨きをかけたいです」と語りつつも、「きょうはいい思い出になりました」と笑顔を見せるなど物おじしない性格をうかがわせた。

 テストに合格して晴れてプロライセンスを取れば、10月6日の末吉大(帝拳)-三代大訓(ワタナベ)戦前座でデビューを予定している。フェザー級6回戦で、相手はタイ8位のタナワット・ヤンチャルンだ。「世界チャンピオンが目標です。一般の人にも覚えてもらえるような選手になりたい」と中野は目を輝かせた。

李は高校時代に日本記録62連勝をマーク

 この中野と同級生の李は大阪府東大阪市出身の在日4世。大阪朝鮮高級学校では日本記録となる62連勝をマークするなど高校6冠を達成し、その名をとどろかせたサウスポーだ。その後日本大学に進み、アマチュア通算102勝10敗のレコードを誇る。アマではライト、L・ウェルター級を主戦場にした。

サウスポーの李(右)は同門の玉山とスパー

 五輪の夢も抱いていたが、先のアジア大会に北朝鮮代表として出場したのを最後にプロのリングへ。世界王者を目指すこととなった。玉山将也(帝拳)とスパーリングを行ったこの日のテストは「緊張しました」と初々しい感想。もっとも、「緊張して気持ちがハイになっただけです。練習通りやりました」とこちらも舞台慣れしている。

 憧れの選手は山中慎介で「倒し方が魅力です」と言う。右のリードジャブを突いてのアウトボクシングが身上だが、「プロはアマチュアとリズムも違うので、対応して、しっかりとパンチを打ち込めるようにしたい」と李は意欲的だ。「困難な試合もあるでしょうが、一戦一戦勝っていきます」と語っていた。両選手の結果はあす発表される。

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