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ブラント戦「あのボクシングが最後でいいのか」

王座陥落の村田諒太が現役続行を表明
ブラント戦「あのボクシングが最後でいいのか」

2018年12月4日 15時53分

 前WBA世界ミドル級チャンピオンの村田諒太(帝拳)が4日、都内のジムで記者会見し、現役続行を表明した。再起戦の日程など今後のスケジュールは未定。

ボクシングへの思い、今後について語る村田(中)

 2012年ロンドン五輪金メダリストからプロデビュー、昨年10月に世界王者となった村田は10月20日、米ラスベガスで行われたV2戦でロブ・ブラント(米)に敗れて王座陥落し、進退が注目されていた。

 村田は冒頭「人生を振り返ったときに、あのボクシングが自分の集大成でいいのかと考えたとき、あのボクシングで終えたくないと思った」と現役続行の理由を説明。

 さらに「少しハングリーさだったり、求めるものが欠如していたのかなというのもあります。そのあたりの気持ちを作り直して、もう一度世界の舞台に立てるようなボクサーになりたい」と続けた。

この日が本格的なトレーニング再開となった

 完敗に終わったブラント戦については「一撃がなかった。ただ前に出て追いかけてちょろちょろパンチを打つだけ」「バーンと当たって倒せるようなパンチを打っていない。反省するところだらけ」と振り返り、今後は「村田の試合は一発あたったら面白い、というワクワクするような試合を提供したい」と決意を述べた。

 それほど驚きなく受け入れられる現役続行表明だが、村田によると、試合が終わった当初は「98%くらい、ほぼほぼやめるつもりだった」。大事な試合で力を発揮できなかった自分を情けなく思い、人から常に見られ、期待されることのプレッシャーにも大きなストレスを感じていた。

 しかし、さまざまなプレッシャーと戦っている人たちとの会話を通して「自分ばかりすごいプレッシャーを受けていると思ったら大きな間違い。思い上がりがあった。人目を気にしてもしょうがない。自分が納得いくまでやろうと思った。自分の満足を追い求めていきたい」と気持ちを新たにしたという。

テレビカメラ9台、報道陣もゆうに50人以上集まった

 いまのところ再起戦は不明。敗戦直後はブラントとリマッチという話もあったが、新たにトップランク社と契約したブラントは来年2月、エスキバ・ファルカン(ブラジル)と防衛戦を計画中。村田はブラントに対するこだわりを「まったくない」と言い切った。

 今後については「ミドル級で空いているタイトルがないなら必然的に上しかないということになるかもしれない」と話し、S・ミドル級にクラスを上げる可能性にも触れた。とはいえ階級アップありきではなく、あくまで「流れがきたら風に載っていきたい」というスタンス。まずは「人生最大かもしれない」という81キロまで増えた体を絞ることが再起の第一歩だ。

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