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井上拓真はスピードと出入りで勝負

トリプル戦予備検診 伊藤雅雪、拳四朗が体格リード
井上拓真はスピードと出入りで勝負

2018年12月27日 15時28分

 大田区総合体育館で30日ゴングとなるトリプル世界タイトルマッチの予備検診が27日、都内のホテルグランドパレスで行われ、出場する6選手が元気に顔をそろえた。

メインを張る伊藤は充実した表情だった

 メインイベントでWBO世界S・フェザー級王座の初防衛戦に臨む伊藤雅雪(伴流)は身長で7.5センチ、リーチで13センチ上回ったが、「体格は有利かもしれないけど、そこは僕の中で関係ない。集中していきたい」と表情を引き締めた。

 挑戦者のエフゲニー・チュプラコフ(ロシア)も体格差は「想定内」とした上で、「相手に会って心の準備ができた。身体的には既に準備ができている」と気持ちが入っていた。主な検診結果は以下の通り。

    伊藤  チュプラコフ
身 長 174.0cm  166.5cm
頸 周 36.0cm  39.3cm
胸 囲 92.0cm  91.0cm
リーチ 179.0cm  166.0cm
視力 左1.5右1.0 左1.5右0.9

リーチではペッチ(右)が拓真を大きくリード

 WBCバンタム級暫定王座決定戦でペッチ・CPフレッシュマート(タイ=本名タサーナ・サラパット)と拳を交える井上拓真(大橋)は「聞いていたところではもっと身長がデカいと思っていたけど、そこまで差はない。やりやすそうだと思った」と自信のコメント。

 父の真吾トレーナーは「リーチが長い(拓真と11.4センチ差)のは気になるけど、拓真のスピードと出入りで問題ないと思う」と語った。

 対するペッチは「ドキドキしている」と初々しさを見せながらも「身長差やリーチ差に意味はない。リングの上での戦い方による」と体格差に関する質問には素っ気なかった。

    ペッチ  井上
身 長 168.7cm  164.0cm
頸 周 36.5cm  35.5cm
胸 囲 87.0cm  91.5cm
リーチ 174.0cm  162.6cm
視力 左1.5右1.5 左1.5右1.0

拳四朗はいつも通りこの日も落ち着いていた

 WBC・L・フライ級タイトルマッチで5度目の防衛戦に臨む拳四朗(BMB)は「相手の身長がいままでで断トツに低い」と挑戦者サウル・フアレス(メキシコ)の151センチに驚き気味。相手の特徴を踏まえ「頭が低いと思うので、下にも散らしていきたい」と試合をイメージした。

 王座奪取に燃えるフアレスは、自分より23センチ背の高い選手との試合経験もあるそうで「拳四朗にとって難しい試合になるだろう」とむしろ背の低さが自分のアドバンテージになると言い切った。

    拳四朗  フアレス
身 長 164.0cm  151.5cm
頸 周 34.0cm  34.8cm
胸 囲 85.0cm  87.0cm
リーチ 163.2cm  163.0cm
視力 左1.0右0.9 左1.2右0.7

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