大みそかにマカオで開催されるトリプル世界タイトルマッチは28日、WBO世界S･フライ級王座決定戦で同級3位の井岡一翔と対戦する同1位ドニー・ニエテス（比）ら外国人選手が公開練習を行った。

　36歳の大ベテラン、ニエテスは井岡と同じくこの試合に4階級制覇をかける。日本メディアの前に登場したニエテスは「井岡は素晴らし選手だが、私は歴史に名を残したいと思っている」と発言。井岡との好ファイトを約束した。

　ニエテスは41勝23勝KO1敗5分。唯一の黒星は04年9月で、世界王者になる前に喫したもの。対する29歳の井岡は23勝13KO1敗。こちらの黒星は14年5月、IBFフライ級王者アムナット・ルエンロエン戦。

　この日は同じマカオのリングに登場するWBA世界L･フライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラー（南アフリカ）、IBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ（南アフリカ）もメディアに練習を公開した。

　元IBFミニマム級王者の京口紘人（ワタナベ）の挑戦を受けるブドラーは「お客さんを楽しませる試合を見せる」。36歳のベテラン、ムザラネは挑戦者の坂本真宏（六島）を「若いけど、いい選手だね」と評し、余裕の態度を貫いた。