無念の伊藤雅雪が試合後コメント
「これが現実とは思いたくない…」
2019年5月26日 20時00分
2019年5月26日 13時31分
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチが25日(日本時間26日)、米フロリダ州・キシミーのオセロラヘリテージパークで行われ、チャンピオンの伊藤雅雪(横浜光)が挑戦者9位のジャメル・ヘリング(米)に0-3判定負け。2度目の防衛に失敗した。スコアは118-110×2、116-112。
伊藤は昨年7月、キシミーで世界王座を獲得し、今回は2度目の米国リング。長身サウスポーでオリンピアンのヘリングに対し、右を出しながらじわじわとプレスをかけた。
アップライトのヘリングは相手をよく見ながら伊藤を迎え撃った。ヘリングのジャブがよく、伊藤の左目じりに早くも赤みがさす。2回終了間際にヘリングの左ストレートが決まった。
ヘリングは伊藤が踏み込むとバックステップ、あるいは右フックでポジションを変えて対処。伊藤はなかなか攻めさせてもらえず、ヘリングがペースを握っていく。
流れを変えたい伊藤だが、逆に4回はヘリングがジャブから左につなげ、伊藤を引き離しにかかる。伊藤はなんとか挽回しようと6回に浅いながらも右を決めて反撃した。
それでもヘリングを崩せない伊藤は8回、身体をぶつけるように距離を詰めて接近戦で勝負。クリンチも際もしつこくパンチを打ち、ヘリングを体力勝負に引きずり込もうとした。
ヘリングは伊藤のファイタースタイルを嫌がっているようにも見えた。伊藤は9回以降も攻める姿勢を見せたが、ヘリングは脚を使いながらカウンターを打ち込み、伊藤にペースを明け渡さない。
結局、伊藤は最後まで思うように攻めさせてもらえなかった。アメリカで王座陥落の28歳、伊藤は25勝13KO2敗1分。
リングサイドで観戦した同じチームの3階級制覇王者テレンス・クロフォード(米)も喜ばせた33歳のヘリングは20勝10KO2敗。スコアが読み上げられた瞬間、涙を流して感激した。Photos/SUMIO YAMADA
■S・フェザー級世界王者
WBAスーパー ジェルボンタ・デービス(米)
WBA アンドリュー・カンシオ(米)
WBC ミゲール・ベルチェルト(メキシコ)
IBF テビン・ファーマー(米)
WBO ジャメル・ヘリング(米)
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