井岡一翔「リングの上で証明するしかなかった」
歓喜の戴冠、試合後インタビュー
2019年6月20日 1時30分
2019年6月19日 22時56分
19日幕張メッセ・イベントホールのメインで行われたWBO世界S・フライ級王座決定戦は、同級2位の井岡一翔(Reason大貴)が同1位アストン・パリクテ(比)に10回1分46秒TKO勝ち。日本人男子選手初の4階級制覇を達成した。
序盤は遠い距離での技術戦となった。ジャブを突く井岡に対し、体格で上回るパリクテは打ち終わりに右を狙う。井岡は初回、パリクテの右を浅いながらも被弾したが、2回以降は巧みにポジションをずらしてパリクテのパンチを外す。序盤は静かな戦いとなった。
パリクテは4回、前に出て攻めていったが、これを井岡が機動力を使って外すとワンツー、ボディといったリズムのあるコンビネーションが出始める。5、6回も井岡が右を決め、ペースを握っていった。
井岡のスピードと回転力についていけなくなってきたパリクテは7回に勝負。左右の強打をブンブン振り回していくと、井岡がブロック一辺倒になって後退。パリクテはかさにかかって攻めたが、攻撃が一段落したところで井岡が反撃。ボディ攻撃でパリクテの動きを止めた。
8回以降は井岡の打っては離れのボクシングが機能した。特にボディブローが有効だった。迎えた10回、井岡の右が炸裂するとパリクテがグラり。すかさず畳みかけると、フラフラになったパリクテを主審が救った。
30歳の井岡は23勝14KO2敗。28歳のパリクテは昨年のWBO同級王座決定戦でドニー・ニエテス(比)とドロー。またしても王座に届かず25勝21KO4敗1分。
井岡は2011年2月にWBCミニマム級王座を獲得、12年6月に八重樫東(大橋)との王座統一戦を制してWBA同級王座を吸収、2冠王者となった。
12年12月にWBA・L・フライ級(3度防衛)、15年4月にWBAフライ級(5度防衛)王座を獲得。17年大みそかに引退を表明して翌年に復帰。18年大みそかにドニー・ニエテス(比)に惜敗して4階級制覇に失敗していた。
■S・フライ級世界王者
WBA カリド・ヤファイ(英=V4)
※6月29日ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)と防衛戦
WBC フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF ジェルウィン・アンカハス(比=V7)
WBO 井岡一翔(Reason大貴)
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