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アマデビュー控える高山勝成 アマ仕様に修正

2019年6月25日 12時22分

 元プロの世界チャンピオンにして日本では初めてアマチュア登録が認められた高山勝成(36歳)が7月のアマデビュー戦を前に24日、大阪市内の天神ジムで練習をメディアに公開し、「自分一人ではここまでこれなかった。応援してくれたすべてのみなさんに感謝している」「試合を楽しみにしている」と抱負を語った。

ややアップライトにスタイルを変えた高山(右)

 この日はシャドーやプロデビュー以来コンビを組んできた中出博啓トレーナー相手のミット打ちで36歳とは思えない敏捷な動きを見せた。構えをややアップライトに変えたあたりにも、アマ対応のあとがうかがえる。

 主要4団体の世界ミニマム級ベルトすべてを日本のプロとして初めて手にした高山は、16年6月に獲得したWBO王座を返上して引退。その後東京五輪出場を目指して、当時は認められていなかったアマ登録を2年がかりで果たした。現在愛知県の名古屋産業大学3回生の高山は、授業を休んで試合に備えている。

取材に応じる左から中出トレーナー、高山、岡筋弁護士

 注目のアマ第1戦は7月6日から始まる全日本選手権と国体の愛知県予選。16年のプロ生活の大半をミニマム級(リミット47.6キロ)で戦ってきた高山が、五輪では最軽量となるフライ級(49~52キロ)でどこまで動けるのか。

 一度でも負ければそれで終わりというトーナメントだが、「(高校野球の)甲子園の地方大会のイメージ。全部勝っていけばいい」と中出トレーナー。

 高山も「何が起ころうと自分を信じてやっていく。決まった試合すべてを全力でしっかり勝っていかないといけない。3分3ラウンドに自分のすべてを注ぎ込む」と自らに言い聞かせるように決意を語っていた。

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