プロデビュー以来53連勝を誇るWBC世界ミニマム級王者ワンヘン・ミナヨーティン（タイ＝33）が米国のゴールデンボーイ・プロモーションズ（GBP）と契約を結んだ。23日（日本時間24日）同プロモーションがメディアに通達した。

　ワンヘン（本名チャヤプーン・ムーンスリ）は2007年1月プロデビュー。WBCユース・ミニマム級を皮切りに最初の5年で地域王座を3つ獲得。14年11月、熊朝忠（中国）に勝ってWBC王座に就いた。

　その後防衛を重ね、5月31日、元WBO王者福原辰弥（本田フィットネス）に8回負傷判定勝ちした試合で53勝18KOと無敗レコードを伸ばし、防衛回数は11に達している。無敗記録はフロイド・メイウェザーの50連勝を抜き、世界的にも話題となっている。

　GBPのトップ、オスカー・デラホーヤ会長兼CEOは「彼のレコードはこのスポーツで無比なもの。同じベルトを保持したリカルド・ロペスのような存在になるだろう」とコメント。ワンヘン本人も「ゴールデンボーイ傘下に入り、ものすごくうれしい。海外で活躍する機会が広がった」と抱負を語る。今後、米国でキャリアを進める計画だ。

　最軽量級王者と契約したGBPは同時にリオデジャネイロ五輪に出場したヘビー級ミハイ・ネストール（ルーマニア）も傘下に入れた。売り物は2011年のアマチュア欧州選手権でアンソニー・ジョシュア（英）に勝っていること。28歳のサウスポーだ。