WBA世界バンタム級チャンピオン亀田興毅（亀田）のV8戦は初の海外防衛戦となった。10月8日亀田ジムで発表された内容は、韓国・済州島チェジュコンベンションセンターで13位の孫正五（韓国＝ソン・ジョンオ)の挑戦を受けるというもの。期日は11月19日。

　会見に臨んだ王者は「3兄弟が世界チャンピオンになってオヤジの夢は果たせた。しかし3兄弟としてはここがスタートライン。ボクシングをやっている以上、世界に“亀田”の名前をとどろかせたい。その手始めにアジア制覇の第一弾として、韓国側から熱心なオファーのあったこの試合に臨むことにした」と語った。アンダーカードも日韓対決として調整中だという。

　亀田にとって済州島はデビューした翌年にキャンプで行って以来。これまで韓国選手との対戦経験はなく「コリアンファイターというくらいだからタフで手数多くガンガン来るんやろうな。でも映像はほとんど見ない。自分のレベルを上げることが大事」と亀田。その上で「敵地だから判定は考えない。面倒くさいことにならないように完全に仕留めたい」と抱負を語った。

　挑戦者の孫は32歳。2000年にデビューし、02年韓国フライ級、07年同S･フライ級、10年4月にPABA･S･フライ級王座を手にして20勝6KO4敗2分。ハリケーンのニックネームを持っている。