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試合中止なのに2カ月減量 藤北が日本王座挑戦権獲得

2019年10月25日 18時19分

 チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦の計量が25日、日本ボクシングコミッションで行われ、フライ級はランキング11位の藤北誠也(三迫)がリミットの50.8キロで合格。試合中止が早々に決まっていた藤北は、試合がないにも関わらず減量だけに挑むという異例の経験をすることになった。

笑顔で計量合格の藤北

 フライ級は当初、藤北とランク1位の山内涼太(角海老宝石)が挑戦権を争うはずだったが、山内が8月23日の試合で負傷。「最初はやるという話だったけど、試合の3日後くらいに中止ということを聞いた」とは藤北だ。

 試合まで2カ月近くあるなら代役が見つかってもよさそうなものだが、そもそもフライ級は王座が空位で、今週末27日に岡山でユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と小坂駿(真正)が王座決定戦を争う。下位のランカーも既に試合が決まっていたり、直近の試合に負けていて権利がなかったりという状態。結局、代役は見つからなかった。

 ならば藤北が挑戦権を与えてはと思うのだが、そこは「正式な権利を得るためには計量に合格しなければならない」というルールによって、藤北はリミットまで落とさねばならなかったという次第。ちなみにトーナメントの東日本新人王決勝も、相手が棄権の場合でも計量に合格しなければ全日本新人王決定戦に進めない仕組みだ。

 無事に計量をクリアした藤北は「試合がないのに体重を落とすのは気持ちを作るのは大変でした。でもそれで挑戦権が得られるわけですから」と苦笑い。通常なら試合を終えたあとはしばらく休むが、来週もいつもと同じように練習する予定。この“努力”を日本タイトルにつなげようとしている。

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