May
18
Saturday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Rain
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > WBSS決勝まであと10日 井上尚弥が世代交代宣言 
ドネアの警戒すべきは「キャリアのみ」

WBSS決勝まであと10日 井上尚弥が世代交代宣言 
ドネアの警戒すべきは「キャリアのみ」

2019年10月28日 15時48分

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝(11.7さいたまスーパーアリーナ)に出場するWBA・IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(大橋)が28日、横浜市内のジムで練習を公開した。

減量に入っても井上のパンチは強烈だった

 WBAスーパー王者ノニト・ドネア(比)との決勝は2万人規模のさいたまスーパーアリーナのチケットが完売。公開練習にはテレビカメラ4台、70人ほどの取材陣が詰めかけ、試合への注目の高さを印象付けた。

 ここまで120ラウンドのスパーリング(マスボクシングを含む)を積んできた井上は減量で精悍な顔つきながらピリピリ感はなく、心身ともに順調な調整ぶりをうかがわせた。

 ドネアとの対戦を「高校時代からあこがれてテクニックを盗んできた相手とやれるのは誇りに思う」と歓迎しながら「世代交代だと思う」とも。ドネアの警戒点を問われる「キャリアのみですね」と言い切るあたりに強い自信を感じさせた。

 具体的な試合展開については明言を避けたが、「ドネアがディフェンスを固めてくるのでは?」という質問に対しては、「もちろん崩していく展開も意識しているし、1ラウンドから出てくることも想定している。どのように出てきても対応できる準備をしている」とコメント。勝利へのイメージはしっかりできているようだ。

左から真吾トレーナー、井上、大橋会長

 陣営も「試合についてはまったく心配していない。スピードの差が出る」(大橋会長)、「ナオのやりたいことができると思うし、駆け引きとかはあると思うけど、問題なく大丈夫だと思う」(真吾トレーナー)と井上の仕上がりに太鼓判だ。

 井上本人が「注目度も理解しているし、この試合がどういう位置づけかも理解している」と話すように、勝利の先にはアメリカへの本格進出の道も見えているから、気持ちが引き締まるのも当然か。試合9日前にして「チャンピオンにスキなし」を強く印象付けたこの日の公開練習だった。

Related article
関連記事