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近藤明広は連敗脱出「世界あきらめない」

栗原慶太が強打爆発 IBF4位に2回TKO勝ち 
近藤明広は連敗脱出「世界あきらめない」

2019年11月15日 21時23分

 OPBFバンタム級チャンピオンでIBF同級9位の栗原慶太(一力)が15日、後楽園ホール「A-sign,Bee24」のメインに登場。54.0キロ契約8回戦でIBF同級4位スックプラサード・ポンピタック(タイ)に2回1分58秒TKO勝ちした。

右で倒すことの多い栗原だが、この日は左で相手を沈めた

 強打者対決。体格で上回る栗原は距離を取りながら圧力をかけようとしたが、打ち気にはやり自然と距離が詰まる。スックプラサードも強打を打ち込み、初回にしてスリリングは展開となった。

 しかし2回、栗原が右でスックプラサードの勢いを止めると、ここから畳みかけ、最後は左フックでスックプラサードをキャンバスに転がしてストップとなった。

 栗原は15勝13KO5敗。スックプラサードは5月、小國以載(角海老宝石)に判定負けしており、日本で連敗となり24勝16KO11敗。

世界を狙う栗原

栗原の話「距離とジャブを意識したけど、どうしても打ち気にいってしまう。もうちょっと上のレベルの人とやると、これでは通用しないと思う。左フックで倒せたのはうれしかったですけど。(同じ階級の井上尚弥は)スパーをやってみていですね。間違いなく日本史上最強なんで」

 8回戦が始まる前のリング上で、神奈川拳士会(花形進会長)から社会福祉法人神奈川県共同募金会に台風19号の災害義援金が送られた。10月に日本列島を襲った台風19号の被害は全国的に大きく、神奈川県内にもまだ避難所で暮らしている人がいる。

池田をキャンバスに沈めて雄たけびを上げる石脇

◇S・ライト級8回戦
石脇麻生(寝屋川石田)[TKO2回2分29秒]池田竜司(竹原&畑山)
 日本S・ライト級15位の池田は日本タイトル戦で王者井上浩樹(大橋)に5回TKO負けして以来のリング。池田は積極的な立ち上がりだったが、石脇は2回、カウンターの右で池田にヒザをつかせるダウンを奪い、続く場面で右アッパーをヒットすると池田がフラフラに。畳みかけて池田が倒れると即ストップとなった。石脇は8勝6KO2敗1分。連敗の池田は14勝9KO7敗3分。

近藤(右)は柳との白熱戦を制して再び世界を狙う

◇62.5キロ8回戦
近藤明広(一力)[3-0(78-74×2、77-75)]柳達也(伴流)
 世界挑戦経験もある日本S・ライト級7位の近藤は前戦で平岡アンディ(大橋)に敗れ連敗中。この日はスタートからアグレッシブに攻め、初回に右を決めて日本ライト級2位の柳のヒザを折った。近藤の圧力を受ける柳は3回、右ストレートをカウンターで打ち込んで反撃開始。ここからは近距離で打撃戦となり、一進一退の白熱した攻防となった。

 柳はスイッチを繰り返しながら果敢に攻めたが、右をねじ込んでいく近藤がやや優勢か。柳は7回に右を打ち込んで攻勢をアピールしたものの、最終回は近藤が押し気味に試合を進めて逃げ切った。

 34歳の近藤は32勝18KO9敗1分。「やりづらかったけど何とか勝てた。もう長くはできないんで、短期集中でいけるとことまでいって、もう一度世界戦がやりたいです」とファンにアピールした。3年ぶりの黒星となった柳は16勝6KO6敗2分。

◇S・フェザー級6回戦
鯉淵健(横浜光)[TKO2回16秒]佐藤和憲(新日本大宮)

◇62.5キロ6回戦
山口拓也(ワールド日立)[2-1(59-55、57-56、55-58)]野口将志(一力)

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