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2戦目の重岡優大がWBC7位に勝利

三代大訓が2-1判定辛勝 OPBF・S・フェザー級V4 
2戦目の重岡優大がWBC7位に勝利

2019年12月10日 22時40分

 OPBF・S・フェザー級タイトルマッチが10日、後楽園ホール「DANGAN231」のメインで行われ、チャンピオンの三代大訓(ワタナベ)が挑戦者6位の木村吉光(白井・具志堅S)に2-1判定勝ち。4度目の防衛に成功した。スコアは114-113×2で三代、114-113で木村だった。

「首の皮一枚でつながった」と勝利の三代(右)

 ジャブの差し合いで始まった初回2分、距離が縮まったところで三代の右フックが決まって木村がダウン。試合はいきなり動いた。挽回したい木村は2回からワンツー、左フック、左ボディを打ち込んでいき積極的に手を出した。三代は狙いすぎなのか、手数は少ないものの、ジャブと右ストレート、右アッパーで木村に迫った。

 瞬発力のある木村は4回に左フックから前に出て、三代も右で応じて試合はヒートアップ。4回終了時の採点は2人が38-37で三代、1人が38-37で木村を支持した。

三代は6回、右アッパーをヒットさせたのを皮切りに、左ボディと右ストレートのコンビネーションで木村にダメージを与える。7回は木村が右を決めて反撃するが、三代の左ボディがよりダメージを与えている印象。8回を終わっての採点は76-75×3で三代がわずかにリードした。

 木村はよく手を出し、ジャブと右をヒットし、三代はジャブ、ショートの右アッパーを決めて甲乙つけがたい展開が続く。両者ともに接戦状態から抜け出せず、最終回は木村が攻めてゴングとなった。

 三代は9勝3KO1分。「首の皮一枚でつながったのは運がよかった。有利と言われていたけど、そんなことは全然ないと思っていた。油断せずに対策をしてきたけどこの結果です。(来年も)国内で真の価値を発揮したい」。

 善戦の木村は12勝7KO2敗。18年4月、WBOアジアパシフィック同級王者リチャード・プミクピック(比)戦以来の黒星となった。

重岡(左)は冷静に戦って世界ランカーから勝利

◇48.0キロ8回戦
重岡優大(ワタナベ)[3-0(60-54、59-55×2)]リト・ダンテ(比)
 セミでは18年の全日本選手権優勝などアマで活躍したサウスポー重岡優が3月に小浦翼(E&Jカシアス)からOPBFミニマム級王者を奪ったWBC同級7位ダンテと拳を交えた。

 小柄なダンテがガードを固めながら前進し、重岡がこれを迎え撃つ展開。スピードとパワーで上回る重岡は左右のボディを軸にダンテを攻めるが、タフなダンテは前に出続けてパンチを振るった。

 重岡はセコンドの指示を守っていたずらに打ち合わず、足を動かしながら有効打を重ね、タフなダンテから勝利を手にした。重岡は2勝1KO。「相手はKOがないと聞いていてKOしようと思ったけど、2、3発打ってこの人は倒れないと思った。」。ダンテは16勝8KO10敗4分。

◇S・バンタム級6回戦
水谷直人(KG大和)[3-0(58-55×2)]岡本ナオヤ(東拳)
 立教大で主将を務めたサウスポー水谷が日本S・バンタム級4位の岡本にチャレンジ。バッティングの多い試合となったが、岡本のアタックを外して有効打で上回った水谷が勝利した。水谷は6回にヘッドバッティングで減点1。水谷は7勝2KO6敗2分。岡本は13勝6KO9敗1分。

◇バンタム級6回戦
富施郁哉(ワタナベ)[3-0(57-56、58-55×2)]メルマルク・ディグノス(比)

◇48.5キロ6回戦
岡田真虎(JBS)[2-1(58-56×2、57-58)]櫛部好充(K&W)

◇フライ級6回戦
坂田健太(神奈川渥美)[引き分け1-0(59-55、57-57×2)]白鳥光芳(T&T)

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