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年間最高試合は井上尚弥vs.ドネアが一番人気

2019海外アワード MVPはカネロが独占 
年間最高試合は井上尚弥vs.ドネアが一番人気

2020年1月4日 10時20分

 年末から年始にかけて海外メディアが2019年の各アワードを発表している。井上尚弥(大橋)とノニト・ドネア(比)によるWBSSバンタム級決勝をファイト・オブ・ザ・イヤーに選ぶメディアが多いことは既に周知の事実だが、ここで他の各賞を含めてまとめてみよう。

 チェックしたメディアは、パウンド・フォー・パウンド・ランキングの元祖、アメリカの雑誌「ザ・リング」、イギリスの老舗ボクシング誌「ボクシングニュース」、アメリカのスポーツ専門局「ESPN」、ウェブサイト「ボクシングニュース」の4つ。

名実ともにトップに立つサウル“カネロ”アルバレス

■ファイター・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)
◇ボクシングニュース
1.サウル“カネロ”アルバレス
2.マニー・パッキャオ
3.井上尚弥
4.アルツール・ベテルビエフ
5.ジョシュ・テイラー

◇ザ・リング
1.サウル“カネロ”アルバレス
(候補)
井上尚弥
マニー・パッキャオ
エロール・スペンスJr
ジョシュ・テイラー

◇ESPN
1.サウル“カネロ”アルバレス
2.マニー・パッキャオ
3.エロール・スペンスJr
4.ジョシュ・テイラー
5.デオンタイ・ワイルダー

 カネロは3メディアとも一致(ボクシングニュースは4日時点で未発表)。19年は5月のミドル級防衛戦の相手が元王者ダニエル・ジェイコブス(米)、11月には2階級上げてL・ヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)を破って同時3階級制覇を達成した。

 対戦相手、試合内容、話題の提供、どれをとっても文句なしというところか。あらためてカネロが現在のボクシング界でナンバーワンであることを知らしめたと言えるだろう。

もはや歴史の1ページ

■ファイト・オブ・ザ・イヤー(年間最高試合)
◇ボクシングニュース
1.井上尚弥vs.ノニト・ドネア
2.ジョシュ・テイラーvs.レジス・プログレイス
3.アンディ・ルイスJrvs.アンソニー・ジョシュア
4.エロール・スペンスJrvs.ショーン・ポーター
5.ゲンナジー・ゴロフキンvs.セルゲイ・デレフヤンチェンコ

◇ザ・リング
1.井上尚弥vs.ノニト・ドネア
(候補)
ゲンナジー・ゴロフキンvs.セルゲイ・デレフヤンチェンコ
エロール・スペンスJrvs.ショーン・ポーター
ジョシュ・テイラーvs.レジス・プログレイス
マニー・パッキャオvs.キース・サーマン

◇ESPN
1.井上尚弥vs.ノニト・ドネア
2.エロール・スペンスJrvs.ショーン・ポーター
3.ゲンナジー・ゴロフキンvs.セルゲイ・デレフヤンチェンコ
4.セルゲイ・リピネッツvs.ラモント・ピーターソン
5.ダニエル・ローマンvs.TJドヘニー

◇ボクシングシーン
1.ゲンナジー・ゴロフキンvs.セルゲイ・デレフヤンチェンコ
ダニエル・ローマンvs.TJドヘニー
ジュリアン・ウィリアムズvs.ジャレット・ハード
ホセ・ラミレスvs.モーリス・フッカー
エロール・スペンスJrvs.ショーン・ポーター
井上尚弥vs.ノニト・ドネア

こちらも評価の高かったローマン(左)vs.ドヘニー

 井上vs.ドネア以外となると、IBF・WBCウェルター級王座統一戦のスペンスvs.ポーター(スペンスの2-1判定勝ち)、IBFミドル級王座決定戦のゴロフキンvs.デレフヤンチェンコ(ゴロフキンの3-0判定勝ち)が評価されている。

 2試合とも接戦、激戦だったこと、注目の階級、選手による試合だったことが大きな要因だろう。ともに日本のリングに上がったS・バンタム級、ローマンとドヘニーのWBA・IBF統一戦がランクされているも興味深い。

 それ以外の賞を見ると、アップセット・オブ・ザ・イヤー(年間番狂わせ賞)はアンディ・ルイスJr(米)がアンソニー・ジョシュア(英)を7回TKOで下したヘビー級統一戦で文句なし(ザ・リング)。ESPNはこの試合の第3ラウンドをラウンド・オブ・ザ・イヤーに選出。ジョシュアがルイスからダウンを奪い、再開後にルイスがジョシュアを2度倒した大興奮のラウンドだ。

 プロスペクト・オブ・ザ・イヤー(新人賞)は、リング、ESPN、ボクシングシーンがデビューから15連続KO勝ちの21歳、ウェルター級のバージル・オルティス(米)を指名。2020年はいよいよ世界挑戦があるかもしれない。

 リングがカムバック・オブ・ザ・イヤーに伊藤雅雪(横浜光)からWBO・S・フェザー級王座を奪ったジャメル・ヘリング(米)を選んだのも目を引いた。全米ボクシング記者協会(BWAA)のアワードは今月中に発表。日本の年間表彰選手選考会も今月中に行われる。

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