高砂ジムは16日、大阪市のJBC関西事務局でWBO女子世界アトム級王者、岩川美花（36=高砂）の防衛戦を3月17日、東京・後楽園ホールで前日本同級王者、鈴木菜々江（27=シュウ）と行うと発表した。

　岩川は18年7月、池山直（フュチュール）に判定勝ちして2度目の世界挑戦で王座を獲得。その後、試合をしていなかったが、昨年12月に神田桃子（寝屋川石田）とノンタイトル戦を行い、1年5カ月ぶりに勝利した。戦績は9勝3KO5敗1分。

　鈴木は2度日本王座を防衛したが、昨年3月、OPBF、日本王座の統一戦で松田恵里（25=TEAM10COUNT）に敗れて無冠となり、今回が初の世界挑戦。

　会見で山下忠則・高砂ジム会長は「ずっとIBFの花形冴美選手と統一王座戦を行いたいとラブコールを送っていたが、実現できなかった」と防衛戦が延び延びになった経緯を説明。

　岩川は「防衛戦が決まらなかったが、別に焦りはなく、もっと上手くなりたいと練習してきました。パンチの強弱の付け方ができるようになったので、いい試合をしたい」と初防衛への抱負を語った。

　岩川は兵庫県加古川市で衣料品のネット販売会社の社員として働いているが、冬物販売の繁忙期が過ぎたため、試合まで練習に専念するという。

　女子世界戦は、OPBFタイトルマッチ兼日本ミニマム級王座決定戦、OPBF王者リト・ダンテ（26=フィリピン)vs.谷口将隆（26=ワタナベ）のセミで行われる予定。

■日本人女子世界王者
WBOアトム級　岩川美花（高砂）
IBFアトム級　花形冴美（花形）
WBO･L･フライ級　天海ツナミ（山木）
WBAフライ級　藤岡奈穂子（竹原&畑山）
WBO･S･フライ級　吉田実代（EBISU K’sBOX）