12日昼、大阪市のIMPホールでWBO・J・ミドル級7位ドミトリー・ニクーリン(ウクライナ)にアタックした元S・ウェルター級2冠王者の野中悠樹(尼崎)は10回をフルに戦った末に3-0判定勝ちした。
これが王座を失った柴田明雄戦以来約10か月ぶりのリングとなる野中は、開始から先手、先手と攻めて無敗(21勝8KO)のウクライナ人をリード。中盤以降は同じサウスポーのニクーリンとホールドの多い内容となり、7回に野中が、最終回ニクーリンはラビットパンチで減点されたが、全体的には野中が優勢裡に進めていた。ダウンシーンはなく、スコアは98-95、95-94、98-93。「これだけのためにすべてをかけていました。言葉にならない」涙で勝ち名乗りを受けた野中は20勝7KO8敗2分。
セミでは東洋太平洋S・フライ級12位の帝里木下(千里馬神戸)が松元雄大(グリーンツダ)に8回2-1判定勝ち。不調からか動きのピリッとしない木下はファイター型の松元にダウンを奪われるなどして苦闘。辛くも勝利し無敗をキープした(10勝2KO)。