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フューリーとの直接再戦には強い意欲

王座陥落のワイルダー「入場衣装が重すぎた…」 
フューリーとの直接再戦には強い意欲

2020年2月25日 11時16分

 22日(日本時間23日)、タイソン・フューリー(英)に敗れてWBCヘビー級王座から陥落したデオンテイ・ワイルダー(米)が24日、スポーツ専門局ESPNのインタビューに応じ、ダイレクトリマッチの権利を確かに行使すると明言した。

 ワイルダーは22日、2018年12月にドローに終わったフューリーとの再戦に臨み、2度のダウンを喫して7回TKO負け。プロ初黒星(42勝41KO1敗1分)を喫し、5年間君臨した王座から陥落した。

これがワイルダーの入場衣装だ

 試合後、耳の負傷を治療するため病院に直行し、記者会見に出席しなかったワイルダーは、週明け月曜日に受けたESPNの取材に対し、「私は戦士であり、真の王者だ。再戦の権利は確かに行使する」と明言。夏までにフューリーとの第3戦が実現することを希望した。

 いいところなく敗れた原因については、「試合の数分前にすべてが悪い方向に進んだ。その責任を私は受け入れるが…」とコメント。なんと入場衣装が40ポンド(18キロ)以上あり、それを着て入場したため、脚が動かなくなったという。

 ワイルダーは「衣装が重すぎた。入場する前にそれを10分か15分着て、そのあとさらにヘルメットをかぶって入場した。その姿でリングまで歩き、階段を登り、それは本当のトレーニングのようだった。最初の3ラウンド、私には脚がなかった」と説明。ビッグマッチのために気合を入れて用意した衣装が裏目に出るとは…。

 衣装に関しては反省する一方で、レフェリングに関しては強く不満をあらわにした。3回にダウンを喫したフューリーの右は後頭部へのラビットパンチであると主張。主審のケニー・ベイレスは5回にフューリーにプッシングで減点1を科したが、「フューリーは後頭部を何度も打ち、エルボーもあった。減点は遅すぎた」というのがワイルダーの考えだ。

 ワイルダーは「フューリーには彼の成し遂げたことにお祝いを言いたい」と大人の対応も忘れなかったが、棄権を申し出たセコンドの判断にも不満タラタラで「私にはまだ考えがあった」と逆転のシナリオがあったと強調。何が何でも第3戦をやらなければ気が済まないという気持ちだろう。

 これによりますます熱くなってきたヘビー級戦線は、アンソニー・ジョシュア(英)が3団体王座に、フューリーがWBC王座に就く。ジョシュアを擁するマッチルーム・ボクシングのエディ―・ハーン氏は「フューリーがワイルダーと再戦しないなら、すぐにジョシュアとやらせたい。再戦するにしても年内にはジョシュアvs.フューリーを実現させたい」と鼻息が荒い。三つ巴の争いからますます目が離せなくなってきた。Photo/SUMIO YAMADA

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