アマチュアで3度の全国優勝に輝いた木村蓮太朗（駿河男児）が7日、東京・練馬の三迫ジムでB級プロテストを受験し、合格した。木村は6月、後楽園ホールで予定されるプロデビュー戦を目指す。

　新型コロナウイルスの影響で、特例により三迫ジムでプロテストが行われた。日本フェザー級王者の佐川遼（三迫）とのスパーリングでは、サウスポースタイルから右アッパー、左ストレートをタイミングよく打ち込み、コンビネーションも披露して持ち前の攻撃力と気の強さを印象付けた。

　胸を貸した佐川は「パンチがあるし、カウンターも合わせられるし、連打も的確に打ち込んでくる。（木村の東洋大時代に）4、5回スパーリングをしているけど、総合的にはやられていると思う」と木村の強さを保証した。

　駿田男児ジムとともに木村をプロモートしていく三迫ジムの三迫貴志会長は「デビュー戦の相手はOPBFかWBOアジアパシフィックのランカーを考えている。（駿河男児ジム）前島会長ともどんどん強い相手とやらせようと話している」と骨太路線で木村を育てていく方針。海外でも経験を積ませたい考えだ。

　プロになった木村は「今日は緊張せず、楽しめてできた。デビュー戦ではその日一番、お客さんの頭に残るような一発で倒したい」と衝撃KOデビューを予告。攻撃力に絶対の自信を持つ22歳は「静岡のジム初の世界チャンピオンになってスターになりたい」と目を輝かせた。