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フューリーvs.ワイルダー3は年越しの可能性も

海外ボクシング再開はいつ? 夏の小規模イベント模索 
フューリーvs.ワイルダー3は年越しの可能性も

2020年4月30日 11時30分

 新型コロナウイルスの感染拡大によりボクシング興行が世界的に中止に追い込まれる中、総合格闘技のUFCが5月9日にフロリダ州で無観客試合を開催する。ボクシングでは今月25日、ニカラグアで規模を縮小して観客を入れたイベントが挙行された。

 こうした中、欧米の大手プロモーション、テレビ局などは関係各所と連絡を取り、あらゆる角度から試合再開の時期、試合会場、イベントの開催方法を模索している。ESPNがキーパーソンに聞いている。

再開を模索するプロモーターのハーン氏(左)とアラム氏

 それによると、ゴールデンボーイプロモーションズのエリック・ゴメス社長は「6、7、8月に再開の可能性がある」、プレミアボクシングチャンピオンズのトム・ブラウン氏は「いくつかのプランがある。7月はそのひとつだ」、テレビ局ショータイムのステファン・エスピノザ氏は「7月再開に現実味があるように思える」と答えた。

各プロモーターが7月開催目指す

 マッチルームボクシングのエディ・ハーン氏は「だれもが5月の再開は難しいと話している。なぜなら選手たちは今、スパーリングもできない状況だからだ」と指摘し、こちらも7月再開を現時点の候補に挙げた。

 ただし、コロナ禍の状況がどうなるか分からないので、だれもが「はっきりしたことは言えない」と慎重な姿勢を崩していない。だからこそ「状況に応じたいくつかのプランを用意している」と口をそろえるのだ。

 そのひとつが、興行を再開する場合でも、無観客や観客の規模を縮小するなどの措置をとる─というもの。ハーン氏は「7月に、もしかすると6月の終わりに試合は再開できるかもしれない。ただし、ファンをいつ会場に入れられるか、それは分からない」と強調した。

 トップランクのボブ・アラムCEOは「私たちのプランは1興行あたりの試合数を減らし、1週間に2つ、3つのイベントを開催すること。生コンテンツを熱望する声にこたえるためだ」と現時点の再開アイデアを説明。ブラウン氏も週に複数日のイベント開催を考えていると明かした上で「最悪の場合は50人以下と考えている」とした。

ハーン氏「まずは中堅選手の試合から」

 まずは選手と関係者の安全を確保するため、最低限のスタッフ、無観客でテレビ、ネット中継向けの小規模なイベントから始めようというのだろう。

 ビッグマッチの開催についてハーン氏は「7月に興行が再開できた場合、最初はミドルレベル(中堅選手)の試合を考えている。8、9、10月になってお客さんを呼べるようになれば、大きな試合を開催する準備を進める」と説明した。

 アラム氏は「(無観客で試合をするかしないかは)選手次第だ」と選手の考えを尊重するものの、ビッグファイトの無観客試合には否定的。ボクシング・シーンの記事では、ヘビー級ビッグマッチ、タイソン・フューリーvs.デオンテイ・ワイルダーの第3戦は、当初の5月開催が来年までずれこむ可能性に言及している。

 一方、日本は6月末までの興行自粛を決定済み。今後については随時協議を重ねていく予定で、現時点で7月以降の興行再開の見通しは立っていない。

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