April
18
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

15°C Rain
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 国内は7月再開目指して準備 新人王戦も開催の方針 
新型コロナ対策協議会 休業でジムは苦しい現実

国内は7月再開目指して準備 新人王戦も開催の方針 
新型コロナ対策協議会 休業でジムは苦しい現実

2020年5月1日 17時00分

 日本プロボクシング協会(JPBA)と日本ボクシングコミッション(JBC)による新型コロナウイルス対策連絡協議会が1日、オンライン上で開かれ、7月の興行再開を目指して準備を進めていくことを確認した。

 協議会は6月末までの興行自粛を決定しているが、7月再開に向けて各プロモーターから試合会場、練習環境における感染防止策を提示してもらい、それを受けて協議会でさらなる議論を進めることにした。

 JPBAの花形進会長は「練習が始められるようになったら、うちのジムでは練習前に体温をチェックして、マスクをして練習させる」と話した。試合会場では来場者の検温、消毒、マスク着用、観客数の削減などが考えられる。

 延期によりスケジュールの消化が懸念されていた東日本新人王戦は、あらためて出場意思を確認したところ20人程度の辞退者が出たことが判明。これにより7月29日にスタートすれば年度内に日程を消化できることになり、開催の方向が決まった。

 新人王戦は今のところ7月5日に予定されている中日本が最も早いスタートとなっている。JPBAの新田渉世事務局長は「遅くとも1ヵ月前までには開催できるかを決めたい」と話したが、いずれにしても緊急事態宣言の解除など、国や自治体の判断が大前提となる。

 また、日本王者が最強挑戦者と対戦するチャンピオンカーニバルは、対戦カードを来年にスライドすることに決めた。興行が再開された場合、王者、挑戦者ともに年内に別の試合を挟むことも可能だが、負ければカーニバルへの出場権を失うことになる。

 両陣営が合意すれば年内のタイトルマッチ開催も可能で、この場合、勝者は来年のカーニバルであらためて指名挑戦者と対戦しなければならない。

 一方、休業を余儀なくされているジムからは、「このままだと賃貸料が払えなくなる」など、以前にも増して悲痛な叫びが寄せられたという。

 新田事務局長は危機感を共有した上で「(休業要請など)国や自治体の方針には基本的に従うが、現実問題のところは協会として政府や自治体に訴えていきたい」と説明。5月7日に開かれるJPBA臨時理事会の承認をへて、働きかけを具体化し、同時に協会として各ジムにさらなる補償ができるかどうかも話し合う。

Related article
関連記事