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『はじめの一歩』で決意し、14年で世界王座獲得

きっかけのエピソード ビート選手名鑑 小國以載 
『はじめの一歩』で決意し、14年で世界王座獲得

2020年5月6日 11時04分

 きっかけは漫画『はじめの一歩』。

 赤穂中学2年のとき、塾帰りの友だちと寄った書店で一気に5巻まで買った。当時小國はバスケ部、なにも「ボクシングが好きだから」と手に取ったのではなかった。

一歩が負けた!この衝撃が人生を決めた

「俺飽き性ですからね。で、一歩はすでに何十巻も出てたんです」

 まとめ読みできるというのが理由だった。最初はそんなものだったのだ。

 読みだしてからは、「一歩は逆転KOばかりで勝つ。んなアホなって」

 突っ込みながらも飽きはしなかった。いよいよ一歩が日本王者に挑む際は、「どうせ勝つんでしょ」。しかし一歩が敗れ、衝撃を受けたという。

「負けてもた……。これは俺が立ち上がらな、誰がやんねん。俺しかいない、と」

 漫画のボクサーに憧れたという話を聞いたことはあっても、戦って勝とうと思ってボクシングを志した例は記憶にない。冗談とも本気ともつかない。

 デビューしたころ、本誌のインタビュー記事でこう語っている。

「(一歩を読んで)そんなにパンチは当たらんもんなのか、ボディで沈むのはホンマなのかと不思議でした。それを確かめようとしたんです」

 こちらのほうがインテリジェンス・ボクサー小國にふさわしい気がするが……。=ボクシング・ビート2019年2月号より=

2016年に世界王座獲得。ボディでダウンを奪った

■小國以載(おぐに・ゆきのり)
生年月日 1988年5月19日生まれ
出身 兵庫県赤穂市
所属ジム 角海老宝石
アマチュア戦績 57戦46勝11敗(神戸第一高でインターハイ3位、芦屋大中退)
スタイル 右ボクサーファイター
主なタイトル OPBF東洋太平洋S・バンタム級王者、日本S・バンタム級王者、IBF世界S・バンタム級王者

◇戦績(24戦21勝8KO2敗1分)
2009.11.8 6R〇 TKO3R1‘22“ チャーンサック・シットサイトーン(タイ)
2010.2.21 6R〇 TKO1R0‘52“ 坂光輝(松田)
2010.5.2 8R〇 判定 ジェディオ・アンバ(比)
2010.10.10 8R〇 判定 エリック・ラバダ(比)
2011.1.16 10R〇 判定 ガーオナー・チューワッタナ(タイ)
2011.5.21 8R〇 判定 松元雄大(グリーンツダ)
2011.11.3 12R〇 判定 ロリ・ガスカ(比)
※OPBF・S・バンタム級タイトルマッチ、王座獲得
2012.3.18 12R〇 負傷判定9R0‘21“ 大橋弘政(HEIWA)
※防衛1
2012.7.14 12R〇 判定 芹江匡晋(伴流)
※防衛2
2012.11.18 12R〇 判定 ロリ・ガスカ(比)
※防衛3
2013.3.10 12R● TKO10R終了 和氣慎吾(古口)
※王座陥落
2013.10.5 8R○ 判定 岩崎悠樹(新開)
2014.1.11 10R○ TKO8R1‘20“ 藤本悠起(三津山)
2014.7.28 8R○ TKO4R2‘26“ ライアン・ソータナチョー(タイ)
2014.12.6 10R○ 判定 石本康隆(帝拳)
※日本S・バンタム級タイトルマッチ、王座獲得
2015.4.30 10R△ 判定 古橋岳也(川崎新田)
※防衛1
2015.9.30 10R○ 判定 源大輝(ワタナベ)
※防衛2
2015.12.17 8R○ KO2R2‘01“ エークギティ・モークルンテープトンブリー(タイ)
2016.4.19 10R○ TKO5R1‘09“ マイク・タワッチャイ(タイ)
2016.8.2 8R○ KO1R0‘30“ JP・マカダンピス(比)
2016.12.31 12R○ 判定 ジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)
※IBF・S・バンタム級タイトルマッチ、王座獲得
2017.9.13 12R● TKO6R2‘16“ 岩佐亮佑(セレス)
※王座陥落
2018.12.1 8R○ TKO4R2‘25“ アレガ・ユニアン(インドネシア)
2019.5.8 10R○ 判定 スックプラサード・ポンピタック(タイ)

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