IBF（国際ボクシング連盟・本部米国ニュージャージー州）は22日、12月14日ラスベガスでゴールデンボーイ・プロモーションズ（GBP）が組んだIBF世界S･ウェルター級戦をタイトル戦として認めない方針を固めた。理由は挑戦者のビクトル・オルティス（米）が昨年6月の試合（アゴを骨折してホセシート・ロペスにTKO負け）以来リングに登場していないことと、ウェルター級超の実績に欠けることを挙げている。

　この裁定に関してオルティスと同様、落胆しているのが王者カルロス・モリナ（メキシコ＝米）陣営。プロモーターのウォリアーズ・ボクシングは「これは注目度の高いファイト。何とかオルティスをランクインさせて実現させたい」と高報酬が見込めるオルティスを引き出したい構えだ。

　一方でGBPは新たなオルティスの相手として豪州でアンソニー・マンディン戦が流れたシェーン・モズリーに打診。米メディアの報道では、モズリー側はかなり興味を示しているという。