カリブ海のドミニカ共和国でイベントが再開される運びとなった。5月30日、首都サントドミンゴで無観客試合を予定している。メインは世界に2度挑戦したS･フライ級ランカー、ノルベルト・ヒメネス（ドミニカ共和国＝WBA7位）が同国のエレイセル・アキノと10回戦を行う。

　ドミニカ共和国では2月22日を最後にイベントが中止されている。同国では新型コロナウイルスの感染者が8日現在で9000人以上、死者は373人。この影響で大統領選挙が5月17日から7月5日に延期されている。

　ヒメネス（29勝16KO9敗5分）は14年の大みそか、大田区総合体育館でWBA･S･フライ級王者だった河野公平に挑戦。健闘し試合はドローに終わった。

　その後無敗をキープし昨年6月、WBA王者のカリド・ヤファイ（英）に挑み3-0判定負けした。今年3月にはドバイでWBCインターナショナル同級王者アリウ・バミデレ・ラシシ（ナイジェリア）に挑戦し、有利に進めながら三者三様のドローだった。

　相手のアキノ（21勝14KO4敗1分）は15年11月、WBSS準決勝で井上尚弥に敗れたエマヌエル・ロドリゲス（プエルトリコ）と対戦し7回KO負け。ヒメネスとは13年に対戦しテクニカルドローに終わっている。Photo/SUMIO YAMADA