昨年、米フロリダで伊藤雅雪（横浜光）に判定勝ちでベルトを奪取したWBO･S･フェザー級王者ジャメル・ヘリング（米＝写真）が方向転換。次回予定された元2階級制覇王者カール・フランプトン（英）との防衛戦をひとまずスルー。調整試合はさむ運びになりそうだ。自身のソーシャルメディアを通じて伝えた。

　伊藤に勝ったヘリング（34）は11月、指名挑戦者のラーモント・ローチ（米）に判定勝ちでV1に成功。2度目の防衛戦はフランプトンの地元、英国北アイルランドのベルファストで挙行される運びだった。

　しかしコロナウイルスの感染拡大で開催は困難になり、WBOも6月まで世界タイトル戦の開催中止を通達。先が見えないことでフランプトン戦を先送りにし、ノンタイトル戦あるいは自由選択の防衛戦を行う計画を明かした。

　ヘリングは現在ニューヨークの自宅で自主トレを実行。ジムでの練習ができないため、主にスタミナ強化のトレーニングを行っている。また同じトレーナーに師事するWBOウェルター級王者テレンス・クロフォード（米）のネブラスカ州オマハのジムは開いているため、試合が決まれば移動するプランもあるという。Photo/SUMIO YAMADA