WBOバンタム級2位 モロニーがラスベガス入り
スター候補グリアとの挑戦者決定戦に向け準備
2020年5月20日 11時59分
2020年5月20日 11時05分
今や押しも押されもせぬ日本チャンピオンの吉野修一郎(三迫=写真)。スパイシー松下を倒して獲った日本ライト級王座は2年半で5度防衛し、この間にフィリピンのハルモニート・デラ・トーレを開始130秒で沈めてアジアの王者にもなった。
タイトルマッチはすべてKO(TKO)で終わらせる無敵ぶりだが、プロキャリアがまだ12戦というのは意外な気がする(全勝10KO)。
最新のV5戦は富岡樹(REBOOT.IBA)を8回TKO。ポイント上は逆転だった。初回にアマ・プロ通じて初のダウンをしたが、アウトボクサーの富岡を追い回し、最後は強烈なプレッシャーで潰した。吉野の自己採点は「80点」という。
「5ラウンド後の公開採点はイーブンで、6、7ラウンドを取られたけど、8ラウンドに心を折って倒しきったことを自分で評価しています」
マイナス20点は、ポイントで劣勢だったことと、やはり最初に奪われたダウン。
「ダウンは一番(心が)痛いですよ。まず、正直なところ倒れるなんて思ってませんでした。タイミングよくもらいましたし、やっぱりそこは8オンスですよね。
ダウンや追い詰められた時のことを含め、戦いのプランをいくつか用意して試合には臨んでいます。なので初ダウンからも立て直すことはできました。倒れてしまって焦ってコーナーの指示も聞かず混乱する選手もいますが、そこは冷静に臨めたと思う。まあ(ダウンは)練習じゃできませんから」
めったにできない経験ではあったようだ。こうしてちょっと手を焼きつつも1位富岡を撃退したチャンピオンには「そろそろ上を……」の声もチラホラ。吉野本人の希望は、
「(日本)卒業は早くしたいですね、正直。今年は29になりますし、世界に行きたい。海外で勝負してみたい」
吉野修一郎インタビューの全文はボクシング・ビート6月号特集「今これを聞いておきたい現役ボクサー20人+α」に掲載しています。
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