2020年7月27日月曜日

選ばれし者の偉業か 連続1ラウンドKO勝ちの歴史 
トップは“イエメンの怪人”アリ・ライミの21

 S・ミドル級のホープ、エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)が21日(日本時間)、ラスベガスで14連続KO勝利をマークして注目を浴びた。KOすることさえ難しいのに、さらに1ラウンドKO勝ちとなればもっとハードルが高いのは当たり前。そこで歴史上の連続1ラウンドKO勝ちを調べてみると─。

イエメンの怪人ライミがロマゴンに挑戦状(ボクシングニュース)

アリ・ライミ

 1位は21連続のアリ・ライミ(イエメン)だ。2011年1月から13年11月にかけてマークしているからけっこう新しい。ミニマム級で世界ランク入りも果たしたが、試合はすべてイエメン、年齢も40歳近くで、一部のマニアのみが知る存在だった。謎が多いため、我々はライミを“イエメンの怪人”と呼んでいた。

 一時はフライ級王者だったローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)に「オレと戦え!」と挑発(?)したこともあったが、2015年に政情悪化の母国で空爆により死亡したと伝えられた。享年41歳。謎のボクサーのままその生涯を閉じた。25勝25KO無敗うち22勝が初回KO勝ちと記録されている。Photo/Box Rec

 2位は19連続のタイロン・ブランソン(米)で05年4月から08年3月に記録されたもの。記録が途絶えてからは負けも増えはじめ、戦績は28勝25KO8敗2分。主戦場はS・ウェルター級で35歳のいまも現役だ。

エドウィン・バレロ

 3位は日本でも活躍したエドウィン・バレロ(ベネズエラ)が02年4月から06年2月にかけてマークした18連続だ。この中にはバレロ相手に1ラウンドを乗り切ったら100万円という賞金マッチもあり、バレロは見事1ラウンドでKOしてみせた。

 圧倒的な強さを誇ったバレロは19戦目で連続1ラウンドKO記録が途絶えたものの、その後はWBA・S・フェザー級王座、WBCライト級王座を獲得して世界2階級制覇を達成した。

 そして28歳だった2010年4月、27戦全KO勝利というパーフェクトレコードを残して不幸な死を遂げる。1、2位の2人とは違い、文句なしの実力を持っていたのがバレロだった。

 ほかにも今から110年前の1910年、ワンラウンド・ホーガン(米)というボクサーが18連続初回KOをマークしたという記録も残っているが、記録管理も不十分な昔のことで定かではない。

 連続1ラウンドKO記録には本格派からかなり怪しげなものまで、幅広いボクサーがかかわっているのが面白いところ。あのマイク・タイソンだって6連続が最高なのだから1ラウンドで倒すのはやっぱりすごい。はたしてベルランガは歴史に名前を残すことができるだろうか。


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