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前WBO・APバンタム級王者 ストロング小林が引退

2021年1月20日 15時15分

昨年の大みそか、元フライ級世界王者の比嘉大吾(Ambition)に敗れ、WBOアジアパシフイック・バンタム級王座を失ったストロング小林佑樹(30=六島)が20日、引退を発表した。IBF同級9位にランクされていた小林だが比嘉に5回KOで敗れ、「惨敗で世界レベルの差を痛感した」と、以前から目を痛めていることもあり、11年間のプロ生活に別れを告げた。戦績は16勝9KO9敗。

引退を発表した小林

小林は大阪府八尾市出身。府立山本高校時代から地元の八尾ジムに通い、11年4月、20歳でプロデビュー。4回戦で4連勝するも6回戦で伸び悩み、14年、スパーリングに通っていた六島ジムに移籍した。

15年の大みそか、OPBFバンタム級タイトルに初挑戦したが、山本隆寛(井岡)に2回TKO負け。その後IBFアジア、OPBFバンタム級に挑戦するも敗北。18年12月の栗原慶太(一力)とのOPBFバンタム級王座決定戦では4度もダウンを喫しながらも僅差の判定に満ち込み、無類の「ストロング」ぶりを発揮した。

19年5月に念願のベルトを巻いた

19年5月、王者ベン・マナンクィル(フィリピン)との打撃戦を制して10回TKO勝ち。4度目のタイトル挑戦で念願のベルトを手にした。同年12月に初防衛に成功、この後、コロナ禍で試合が組めず、比嘉との防衛戦は1年ぶりだった。

小林は「六島ジムに移籍して、アマチュア経験もなくボクシングセンスもない自分に4度のタイトル挑戦や3度の海外挑戦とたくさんのチャンスを与えていただきました。初めは応援してくれる方も少なかったですが、だんだんと増えて本当にたくさんの方々に応援していただきました。自分に負けないで諦めず、努力し続けることをボクシングで学びました。学んだことを生かし第2の人生を頑張っていきます」と話している。

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