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元S・ライト級王者の細川バレンを寄せ付けず

吉野修一郎がライト級3冠守る 日本王座はV6 
元S・ライト級王者の細川バレンを寄せ付けず

2020年9月3日 21時18分

 日本&OPBF&WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチが3日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のメインで行われ、3冠王者の吉野修一郎(三迫)が挑戦者の元日本S・ライト級王者、細川バレンタイン(角海老宝石)に3-0判定勝ち。日本王座は6度目、OPBF&WBOアジア王座は初防衛に成功した。

吉野はKOこそ逃したものの完勝だった

 WBC、IBF15位、WBO10位。ライト級国内第一人者の吉野が39歳のベテラン細川を迎えた。吉野は序盤、ジャブを突きながら距離を取り、細川の出方をうかがう立ち上がり。ジャブから徐々に右ストレートにつなげ、3回には左フックも使いながら試合を支配しようと努めた。

細川もジャブと、右フックで吉野に迫り、じっくりとチャンスをうかがった。しかし4回終了時の採点は40-36、39-37×2で王者がリードした。

 中盤も吉野のペース。6回には右ストレートを決め、動きの一瞬止まった細川にパンチをまとめる。細川は状況を打開する術がなく、吉野が右を内と外から打ち込んで着実にポイントを重ねていく。8回を終わって吉野が80-72、79-73×2でリードを広げた。

得意のジャブから右につなげた吉野(右)

 吉野は10回、ボディ打ちからコンビネーションを決めて細川を追い込み、見せ場をつくる。吉野は粘る細川を仕留められなかったものの、最後まで優勢を保ってゴールテープを切った。スコアは120-108、119-109×2。

 世界ランキングはWBO10位、WBCとIBFで15位につける吉野は13勝10KO。細川は25勝12KO8敗3分。

 三迫貴志会長は吉野の今後について、11月5日に対戦の決まった前WBO・S・フェザー級王者、伊藤雅雪(横浜光)とOPBF・S・フェザー級王者、三代大訓(ワタナベ)の勝者と対戦させる可能性に言及。「伊藤選手と三代選手の勝者が決まったら具体的に考えたい」と話した。

吉野の話「細川選手は1階級上のチャンピオンでやっぱり強い選手でした。ちょっとフラついていたので倒したかったけど、ベテランのパワーというか、打たれ強さで逃げられました。でも12ラウンド経験できたのはプラスになった。やっている限りは世界を目指しているし、(日本、アジアを獲って防衛して)早く世界にいきたいです。3つ防衛できたのは僕が初めてらしくて、それは素直にうれしい」

◇63.0キロ6回戦
藤田裕崇(三迫)[KO1回19秒]中村堅亮(BMB)
 強打が自慢の藤田が開始10秒、左フックをたたき込んで中村はバッタリ。立ち上がったもののダメージは深刻で10カウントとなった。昨年の新人王西軍代表の藤田は6勝6KO1敗。移籍第1戦を飾った。中村は4勝9敗2分。

ガチのスパーリングを披露した拳四朗(左)と勅使河原

 メイン前にWBC・L・ライトフライ級V7王者の寺地拳四朗(BMB)と、世界を狙うOPBF・S・バンタム級王者の勅使河原弘晶(三迫)が公開スパーリングを行った。

拳四朗の話「久しぶりのリングなので素直に楽しかった。早く試合がやりたくなった。とりあえず試合が決まればそれに勝つだけ。13回防衛する自信はあるので、もうちょっと時間がかかりますけど、ぜひ13回の防衛を見てください」

勅使河原の話「三迫ジムに移籍しましたけど、僕の原点、師匠は輪島功一さんなので、カエルパンチとよそ見してのパンチを(スパーリングで)打ちました。10月8日に東洋太平洋の4度目の防衛戦が決まりました。必ずKOで勝ちます」

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