金星のロペス 7回までフルマーク「再戦必要ない」
判定負けのロマチェンコ「納得いかない」
2020年10月18日 18時02分
2020年10月18日 14時10分
ライト級統一タイトルマッチが17日(日本時間18日)、米ラスベガスのMGMグランドで行われ、IBF王者テオフィモ・ロペス(米)がWBAスーパー・WBCフランチャイズ・WBO王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に3-0判定勝ちで統一王者となった。スコアは116-112、119-109、117-111。
現役最高のボクサーの一人と評価されるロマチェンコと、飛ぶ鳥を落とす勢いで統一戦まで駆け上がってきたロペス。スタートはロペスが前に出てプレッシャーをかけ、ロマチェンコがフットワークとブロッキングで様子を見た。
ロペスはパワーだけでなくスピードも感じさせる。射程距離の長いジャブと右ボディストレートを打ち込み、2回には左右のボディ攻撃を見せた。ロマチェンコはこの回、左カウンターを2度決めてさすがと思わせた。
これでロマチェンコはギアを上げるかと思いきや、3回以降もロペスの強打を警戒して試合を進めた。ロペスがプレスをかけて、ロマチェンコが盛んに動く。ロペスはボディ打ちでロマチェンコにバックステップを踏ませた。ロマチェンコはジャブを中心に有効打をコンスタントにヒットするものの、前半は手数の少なさが目を引いた。
7回にロペスがペースアップ。ロマチェンコもようやく手数を増して試合が暖まってくる。8回はロマチェンコが左からの連打。クリンチ際でも左を続けて打ち込んだ。9回もロマチェンコが攻勢に出るが、ロペスも右アッパーを決め、相変わらず力強いボディ打ちで対抗する。
ロマチェンコは終盤にピッチを上げた。キャンバスを滑るように動きながらパンチを上下に打ち分け、11回にはロペスにロープを背負わせるシーンを増やす。最終回は両選手が打ち合ってゴングとなった。
ロマチェンコは前半の失点が響いた形。軍配は序盤からパワーパンチで圧力をかけ続けたロペスに上がった。23歳のロペスは16勝12KO無敗。IBF王座の初防衛に成功してベルト統一の偉業を成し遂げた。
ロペス「判定がどうあれ、スコアカードがどうであれ、私が真のチャンピオンであることに変わりない。試合前も試合中もプレッシャーをかけ続けることができた。次は? 階級を上げてもいいし、デビン・ヘイニー(WBC王者)もいる。ニュージェネレーションが誕生したことを覚えてほしい」
32歳のロマチェンコは14勝10KO2敗。14年3月、プロ2戦目でオルランド・サリド(メキシコ)に敗れて以来の黒星となった。
■ライト級世界王者
WBAスーパー テオフィモ・ロペス(米)
WBA ジェルボンテ・デイビス(米)
WBAゴールド イバン・メンディ(仏)
WBCフランチャイズ テオフィモ・ロペス(米)
WBC デビン・ヘイニー(米)
IBF テオフィモ・ロペス(米)
WBO テオフィモ・ロペス(ウクライナ)
2025年3月17日 9時26分
2025年3月16日 10時26分
2025年3月15日 12時57分
2025年3月15日 11時59分
2025年3月15日 11時12分
2025年3月13日 22時30分