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挑戦者に朗報? 通算成績は日本の2勝7敗
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2020年10月30日 金曜日

井上尚弥vs.モロニー 日豪対決の歴史Part.2 
挑戦者に朗報? 通算成績は日本の2勝7敗

 日本時間11月1日にゴングとなるWBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチ、王者の井上尚弥(大橋)vs.挑戦者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)を前に振り返る日豪対決企画のPart.2はファイティング原田の“幻の3階級制覇”から。=ボクシング・ビート11月号より=

 ファイティング原田が“幻の3階級制覇”と言われた試合も日豪対決だった。フェザー級に転向した原田は69年7月、シドニーでWBC王者ジョニー・ファメションに挑戦し、2、11、14回にダウンを奪う。原田も1度ダウンしたとはいえ、勝利は間違いないと思われたものの、最初にドローとアナウンスされて、その後ファメションの判定勝ちと訂正された。

 このときの採点は主審のみによるもので、主審を務めたのは元フェザー級名世界王者のウィリー・ペップ。原田の3階級制覇はペップの不可思議な採点により幻に。原田は翌年1月、東京都体育館での再戦でファメションに14回KO負け。フライ、バンタムに続く3階級制覇の偉業に手は届かなかった。

新垣vs.フェネック第1戦

 初代IBFバンタム級王者の新垣諭がオーストラリアに乗り込み、後の3階級制覇王者ジェフ・フェネックに9回TKOで敗れたのが85年4年のこと。新垣は4ヶ月後の再戦でも4回TKOで敗れた。

 当時の日本ボクシングコミッションは設立間もないIBFを認めておらず、新垣を歴代“世界王者”にカウントしていない。しかしスター選手のフェネックが保持したIBFベルトは豪州ファンにお馴染みのベルト。井上はIBF王者でもあるということも、豪州で高く評価される理由の一つのようだ。

三浦は元王者ディブに圧勝した

 ほかに西澤ヨシノリが04年1月に、WBA・S・ミドル級王者アンソニー・マンディンに挑戦してダウンを奪いながら5回TKO負け。日豪対決の日本人勝者は、71年5月にローズに勝ってWBC・J・ライト級王座を防衛した沼田義明と、15年5年、ビリー・ディブに3回TKO勝ちしてWBC・S・フェザー級王座を守った三浦隆司の2人。

 1968年、ファイティング原田vs.ライオネル・ローズで幕開けした日豪対決は通算して日本の2勝7敗。10戦目となる井上vs.モロニーは日豪対決にどんな歴史を刻むだろうか。

 なお12年4月、WBCバンタム級王者の山中慎介が豪州在住のビック・ダルチニアンを下して防衛に成功しているが、ダルチニアンがアルメニア国籍のため今回はリストから外した。


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