March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

18°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 世界戦中止の京口紘人「ファンの期待に応えたい」 
タノンサックと年内に仕切り直しできるかは不明

世界戦中止の京口紘人「ファンの期待に応えたい」 
タノンサックと年内に仕切り直しできるかは不明

2020年11月14日 15時03分

 WBA世界L・フライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)が14日、ワタナベジムの渡辺均会長とオンラインで記者会見を開き、自らの新型コロナウイルス感染による世界タイトルマッチ中止について語った。

オンラインで現在の心境を語る京口

 京口は今月3日、大阪市のインテックス大阪で挑戦者10位タノンサック・シムシー(タイ)と防衛戦の予定だったが、試合前日のPCR検査で京口とチーフトレーナーが陽性反応を示し、試合が中止に追い込まれた。

 会見の冒頭で渡辺会長が謝罪し、コロナ対策をさらに強化してジム運営にあたる決意を表明。京口はタノンサックをはじめ関係者やファンに謝罪した。

 検査で陽性反応が出たときは、「コロナの状況で試合が決まって、もし自分だったり、関係者だったりに陽性反応が出て試合が中止になったらどうしようと思っていたのが現実になった。いろいろなものが崩れ落ちた気持ちになった」という京口。2日の検査で陽性反応が出て、12日の昼間までホテルで隔離生活を送った。

隔離中は朝にサイトで健康報告をして、午前10時に保健所と電話でやりとり。弁当が1日3食届けられる生活で、最初の3日ほどは「いろいろな人に迷惑をかけて申し訳ない」と落ち込んだというが、以降は気持ちを切り替え、部屋の中で1日12ラウンドのシャドーボクシングや筋トレをして体作りに励んだ。無症状ながらいつ症状があらわれるのか不安があったという。

 京口は「今回の件でいろいろ考えましたし、たくさんの励ましの言葉をいただいて、以前とはまた違う自分かなあとは思います。今は自分の試合を楽しみにしていただいているファンの人たちの期待にこたえたいというのが率直な気持ち」と現在の心境を語った。

 今後について京口はこの状況で海外から日本にかけつけ、2週間の隔離生活を乗り越え、計量も合格したタノンサックとの対戦を希望している。渡辺会長によると日本ボクシングコミッションの調査、日本プロボクシング協会への報告などをへて新たなスケジュールを決定する方針。ただし新型コロナウイルスの感染がまた拡大してきており、タノンサックは日本に滞在しているものの、年内に仕切り直しできるかどうかは微妙な情勢だ。

 一時閉鎖となっている渡辺ジムは週明けの16日に再開する方針。京口も週明けから練習を再開する予定だ。

Related article
関連記事