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希望は海外…だけど国内強豪対決もOK!

内藤律樹が9回TKO勝ち OPBF・S・ライト級V4 
希望は海外…だけど国内強豪対決もOK!

2020年11月21日 20時59分

 OPBF・S・ライト級タイトルマッチが21日、後楽園ホール「DANGAN236」のメインで行われ、王者の内藤律樹(E&Jカシアス)が挑戦者4位の今野裕介(角海老宝石)に9回終了TKO勝ち。4度目の防衛に成功した。

内藤は中盤から得意の左を決め始めた

 技巧派サウスポーの内藤と打撃戦で力を発揮する今野のマッチアップ。初回、内藤のコツンと合わせた左で今野がバランスを崩すシーンがあったが静かな立ち上がり。2回からは今野が前に出て右をコツコツと突き、内藤がサイドに動きながらパンチを上下に散らしていった。

 やや動きが重そうに見える内藤がスピードで今野を翻弄し始めたのは4回だった。サイドに動きながらジャブ、左ストレート、右フックと多彩。4回終了時の採点は40-36×2、39-37で王者がリードした。

 5回も内藤に面白いようにボクシングを許してしまった今野は6回にチャージ。右ストレートを決め、右ボディアッパーを突き刺すと内藤の動きが鈍る。今野が立て続けにボディを決め、内藤も接近戦で応戦して試合が白熱してきた。

 しかし7回からは再び内藤が攻勢。左を何発も見舞い、8回にはボディ打ちで今野にダメージを与えた。今野は左腕を痛めたのか、左をまったく出せない。8回を終わって、内藤が78-74、79-73×2とリードを広げた。9回が終わり、今野陣営が棄権を申し出た。

 元日本、東洋ミドル級王者のカシアス内藤会長の長男、内藤は23勝7KO2敗。無念の棄権となった今野は16勝9KO5敗。角海老宝石ジムによると、試合の2週間前に左肩と首を痛めていたという。

内藤の話「8ラウンドの終わりに勝負をかけようと思った。9ラウンドに相手がブンブン振ってきて、そこをしのいで一気に倒そうと思っていたので(棄権は)残念。ボクシングを作るのはだんだんできてきたけど、もっと早い段階で自分のリズムを作らないといけない。

今年4月にインドネシアのダウド・ヨルダン選手(現WBO9位)とシンガポールで決まっていてキャリア最大の勝負だと思っていた。でもこういう状況だから(試合が流れたのは)しょうがない。この状況で強いと思っている日本人選手と試合を組んでくれたのはありがたい。

一番は海外で戦いたいけど、この状況が続いて国内でしかできないのであればアンディ選手とか、岡田選手とか、永田選手とか、そのあたりの選手と勝負になると思う」

仲里は4回にダウンを奪ったもののリードを守れず

◇S・フェザー級8回戦
木村吉光(Ambition)[引き分け(75-75×3)]仲里周磨(仲里)
 日本S・フェザー級7位の木村と同11位の仲里による24歳対決。互いに鋭い左を差し合う緊張感あふれる立ち上がり。初回終了間際、仲里が右カウンターを決めた。3回は木村の右が浅いながらもヒット。両者の距離が詰まったのは4回だった。

 互いに右、左フックは当たれば倒れそうな威力。ラウンド終盤、仲里が右を決めると、続けて右からの左フックがカウンターで決まり、木村がダウン。立ち上がれないかと思われたが、木村はカウント8で立ち上がってゴングに救われた。

 5、6回は仲里が優勢。木村は7回に圧力を強め、ボディ攻撃で仲里に迫る。ラウンド中盤、ひっかけたような左フックで仲里がバランスを崩してキャンバスに倒れるとこれがダウンを裁定。最終回はともに攻めて終了した。最後に追い上げた木村は12勝7KO2敗1分。悔しいドローの仲里は10勝7KO1敗3分。

木村(奥)は冷静な試合運びで勝利した

◇S・フライ級6回戦
木村哲史(フラッシュ赤羽)[3-0(57-56×2、59-54)]久野喬(スターロード)
 サウスポー対決。久野が積極的に左を狙い、木村がボディ打ちで迎え撃った。久野は後半、さらに攻勢を強めたが、5回に木村が右フックを浴びせて久野がダウン。久野は最終回も攻めたが及ばなかった。36歳の木村は4勝2KO4敗2分。久野は5勝2KO5敗1分。

元日本王者の田村(右)は勝利にも不満顔

◇56キロ5回戦
田村亮一(JBS)[3-0(48-47×3)]大場竜(ジャパンS)
 前日本S・バンタム級王者で現5位の田村が開始ゴングと同時に攻めた。上下にフックを打ち込んで大場を下がらせた。押し込まれていた大場も右、左フックをよく当てて対抗したものの“ゾンビ”田村は下がらない。田村は3、4回にややペースダウンしながら最終回は打ち合ってゴールした。田村は14勝7KO5敗1分。大場は5勝3KO5敗。

◇フライ級4回戦
甲斐進也(石橋)[3-0(38-37×3)]藤原一将(フラッシュ赤羽)

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