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2020年12月24日 15時43分
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WBO世界S・フライ級チャンピオンの井岡一翔(Ambition)が24日、オンラインで記者会見と公開練習を行った。井岡は大みそかに東京・大田区総合体育館で指名挑戦者、田中恒成(畑中)の挑戦を受ける。
4階級制覇の井岡と3階級制覇の田中。2020年の掉尾を飾るにふさわしい“史上最高の日本人対決”と銘打たれる一戦だが、井岡は「僕の中ではビッグマッチでも注目カードでもない」とキッパリ。「僕と彼とでは持っているもの、本質的なものが違う」と11月の記者会見に続き、あらためて格の違いを強調した。
もともと持っている意識だけでなく、この試合に向けて充実のトレーニングができたことも井岡の自信を支えている。スパーリングはこれまでの世界戦と同じ100ラウンド程度を消化。同じ日にリングに上がる同門の元WBC世界フライ級王者、比嘉大吾と拳を交え、「お互いに高められた」という練習を積めた。
また、今年に入ってから週1回ほどピラティスを導入。頭と体をうまく連動させ、イメージする理想の動きをスムーズにできるようにした。「勉強できているというか新しい発見も多い。成果はあると思う」と井岡。田中戦に向けての自信が「確信に変わった」と胸を張る理由の一つになった。
これまではラインでスパーリング動画を送り、アドバイスを受けていた参謀のイスマエル・サラス・トレーナーも29日に来日し、試合当日はセコンドにつく予定。大みそかには万全の体制が整う。
試合のイメージを問われた井岡は「格の違い、レベルの違いを格の違いをどの部分で戦っても見せられると思うので、そのときの状況判断で戦いたいと思う」と自信満々。ライバル王者のWBA王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)が3月に対戦することが発表され、願うはその勝者との対決だ。“通過点”で負けるわけにはいかないという強い気持ちが井岡のモチベーションになっている。
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