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日本ボクシング連盟 五輪世界最終予選の開催求め嘆願書

2021年2月21日 20時35分

 日本ボクシング連盟(内田貞信会長)は21日、オンラインで記者会見を開き、新型コロナ禍で中止となった2020東京五輪の世界最終予選の開催を求める嘆願書をIOC(国際オリンピック委員会)特別タスクフォースに提出したと発表した。

 IOCの特別タスクフォースは今月16日、6月にパリで予定されていた世界最終予選を開かず、最終予選で決まるはずだった男女53枠をランキングで決定する方針を示した。

 これに対して日本連盟は世界大会が20年度には開かれず、IOCがガバナンスを問題視して存在を認めなかったAIBA(国際ボクシング連盟)が17年から世界大会の成績をポイント化して作成した各級のランキングを用いることを問題視。古いランキングで出場を決めるとなると、ランキングにはまだ入っていない成長著しい若手選手の出場機会が奪われると指摘した。

 また、古いランキングの上位選手が国内予選で負けていても出場できる不公平が生まれることも指摘し、既に終了しているアジア・オセアニア、アフリカの2大陸による最終予選を提案した。最終予選とは別にヨーロッパ予選と、アメリカ大陸予選は実施される予定。

 6月にパリで行われる予定だった男女53人の出場枠が決まる世界最終予選には、日本からは男子フェザー級の堤駿斗(東洋大)、L・ヘビー級の梅村錬(岩手県体育協会)、女子ライト級の浜本紗也(日本大)、ウェルター級の鬼頭茉衣(中京大大学院)、ミドル級の津端ありさ(西埼玉中央病院)が出場するはずだった。

 ランキングによる決定となると日本選手の出場枠獲得は絶望的な状況だ。内田会長は「日本の有望選手はランキングには入っておらず、ランキングによる出場枠の振り分けは不平等。五輪が公平に行われるためには最終予選が必要」と他国にも日本の主張に同調を求めていく考えを示した。

 ボクシングの東京五輪代表は、アジア・オセアニア予選を勝ち抜いた男子ウェルター級の岡澤セオン(鹿児島県体育協会)、女子フライ級の並木月海(自衛隊)、フェザー級の入江聖奈(日体大)、開催国枠で男子フライ級の田中亮明(中京高教員)、ライト級の成松大介(自衛隊)、ミドル級の森脇唯人(自衛隊)の出場が決定している。

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