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アマ10冠の“大器” 藤田健児がTKOデビュー 自己採点は60点

2021年3月25日 19時03分

 アマチュアで153勝21敗の戦績を残し、通算10タイトルを獲得した27歳の藤田健児(帝拳)が25日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」でプロデビュー。フェザー級6回戦で木村元祐(JM・加古川)に6回2分38秒TKO勝ちを飾った。

藤田は終始冷静に戦ってストップを呼び込んだ

 変則の木村はサウスポーでスタート。大きく距離を取ってカウンター狙いの木村に対し、サウスポーの藤田は無理に攻めずじっくり構えた。3回、藤田が徐々に前に出てジャブ、ボディ打ちでスイッチを繰り返す木村に迫る。4回、藤田がボディで木村にダメージを与え、畳みかけると木村がダウンした。

 5回、藤田はさらに攻勢を強め、ジャブ、左ストレート、木村がダッキングするところにアッパーを合わせてさらにダメージを与えていく。6回、さらに連打で攻め立てたところでストップとなった。木村はデビュー戦TKO勝ち。木村は3勝1KO6敗2分。

藤田の話「冷静さとペースを落とさずできたのは良かったです。60点くらいですかね。4ラウンドくらいから相手が疲れてきたので倒しにいこうという話になった。試合はどんどんやっていきたい。今日の試合を見たらそんなに取り上げられるほどの選手じゃないと思う人も多いだろうから、試合を組みやすくなるんじゃないですかね(笑)」

粟生トレーナーの話「もうちょっと手を出して6ラウンドやったら勉強になったと思う。50点くらいですかね」

 藤田は5人きょうだいの末っ子で長男の和典さんは元OPBFフェザー級暫定王者。長姉の典子さんは極真空手世界3位の実績を持ち、次兄の大和さんはアマチュアボクシング全日本選手権で優勝するなど活躍したのち、現在は次姉の翔子さんとともにプロ格闘家として活躍している。

◇S・ライト級4回戦
並木翔牙(宮田)[2-0(39-37×2、38-38)]橋本拓海(帝拳)

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