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元世界王者 岩佐亮佑インタビュー 再びリングに上がる動機付けとは ビート最新号より

2021年6月17日 11時48分

 ウズベキスタンの統一戦ではムロジョン・アフマダリエフに5回TKO負け。はかなくも「統一王者となりルイス・ネリと戦って勝ち、井上尚弥が上がってくるのを待ち構える」という岩佐亮佑のもくろみは外れた。あれから2ヵ月、カムバックを表明しジムに戻ってきた岩佐に話を聞く。いの一番に口にしたのは、やはりと言おうか「あれじゃやめられない」――思いを残した一戦、そして再びリングに上がる強い動機づけについて語った。=ボクシング・ビート7月号より=

 岩佐が自身のインスタグラムを更新。簡潔に現役続行を表明したのは5月17日のことだった。

 《結論。あれじゃ辞められないですよね》

 4月3日、ウズベキスタンへと乗り込んでの大一番。母国に凱旋したヒーロー、アフマダリエフとの2つのタイトルを懸けた統一戦は5回TKO負け。が、ロシア人レフェリーの唐突なストップに「早すぎる」と疑問を呈する声が内外のメディアにあふれた。

 リングの上に残した思いを岩佐はさらにこう綴っている。
 《プロになって13年、納得した死に方をしたいです》
 印象的な表現に込められたものは――。再始動した岩佐を千葉・柏のセレスジムに訪ねた。

――インスタを更新したのが試合から約1ヵ月後。現役続行の決断は難しかったですか?

岩佐 いや、ある程度、あれじゃやめられねえよなっていう気持ちはありました。ただ日本に帰ってからの隔離期間もあって、人と話ができてなかったので。でも相談した方たちも相談以前にあれじゃ何も言えない、自分で決めるべきと。納得できる形でやめたい、が自分の本心だったから。

――TJ・ドヘニー(アイルランド)に敗れて、タイトルを失った前回は「やめる方向に8割傾いていた」と。今回の気持ちは?

岩佐 悔しさをぶつけるところがないというか、あの試合結果では何を悔やめばいいか分からない、宙ぶらりんなイメージですかね。いまの31歳の岩佐亮佑の人生は、ボクシングで成り立っているようなものなので、それをあんな形で終えるのか、そうじゃねえよな、みたいな、そんな感じです。

――ドヘニー戦のあとは、ずっとサポートしてもらってきた方たちから「自分のためにやりなよ」と言ってもらったことで、肩の荷を降ろせた。ここからは「大好きなボクシングを伸び伸びやりたい」と。ここから先に向けては?

岩佐 正直、引退に向けて、走り始めてるのは確かで死に際だとも思っていたし、負けるなら負けるで、しっかり負けてやめたかった気持ちもあるんですよ。言い方はおかしいかもしれないですけど、どうすればこのボクシングの呪縛から解かれるんだろう、みたいな(笑い)。僕の中で怖いんですよ、ぐずぐずぐずぐずやめれないことが。今回、相手のパンチが強くてダメージも結構あったので、本当に命を削ってるなっていうこともあらためて感じましたし。……

 ボクサー人生をどう終わらせるか――再起する岩佐が求めるものとは。ライターの船橋真二郎氏によるインタビュー記事全文は発売中のボクシング・ビート7月号でお読みいただけます。こちらからもご購入できます。→https://amzn.to/35dKdps

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