March
29
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

18°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > S・フライ級アジア3冠王者 強打の福永亮一あす2冠かけて防衛戦

S・フライ級アジア3冠王者 強打の福永亮一あす2冠かけて防衛戦

2021年6月20日 18時32分

 あす21日、後楽園ホールでゴングとなる「DANGAN240」の計量が20日、都内で行われ、メインの日本&WBOアジアパシフィックS・フライ級タイトルマッチは、王者の福永亮次(角海老宝石)がリミットの52.1キロ、挑戦者の藤井貴博(金子)が50.9キロで合格した。

2冠をかけて争う王者の福永(左)と挑戦者の藤井

 強打のサウスポー福永(34=13勝13KO4敗)は昨年2月、フローイラン・サルダール(フィリピン)からWBOアジアパシフィック王座を奪い、同年12月に日本王者の中川健太(三迫)との統一戦で勝利してOPBFを含めた3冠王者となった。現在は世界ランキングでWBC14位、IBF8位、WBO14位に入っている。

 今回は久しぶりに追われる立場となり、「自分がチャンピオンとしたら相手はいちおう格下なので、負けたらどうしようというという気持ちはある」と本音をもらした上で、「いつもよりプレッシャーをかけていきたい。守る気持ちではいかない」と攻めの姿勢を強調。もともとサウスポーは得意ではなく、機動力のある藤井が相手なだけに、気を引き締めているようだ。

 目の前の試合に集中しつつも、3つのタイトルを保持して世界ランキング入りもしているのだから、次のステップに進みたいところだろう。計量前に井上尚弥(大橋)が圧勝したラスベガスの試合を見て「気持ちを高めた」という福永は、「先のことはまったく考えていないけど、勝てばまた道がひらけてくると思う」と自らに言い聞かせた。

 タイトル初挑戦の藤井(32=12勝3KO6敗1分)は福永以上にリラックスした様子だった。タイトルマッチは特に意識しないそうで、「今までの相手もみんな強かったし、試合は同じ状況ですし、裸で8オンスで殴り合う。気持ちは同じですね」と平常心を強調した。

 いろいろと用意している戦略は明かさず、「正直あまり面白くない試合、長丁場の試合になると思う。人の長い登山を見ている感じになると思うので、見ている人には寝ないでほしいですね。勝ちに徹しているんで」と冗談交じり話したが、強打の福永をかく乱して自らの土俵に相手を引きずり込む算段のようだ。

元大学主将対決となる飯村(左)と川崎

 あすは17時30分試合開始。セミのフライ級6回戦は、1月にデビューした元日大主将の飯村樹輝弥(角海老宝石)とこれがデビュー戦となる元近大主将の川崎智輝(SUN-RISE)が対決する。また、第3試合に出場予定の細田めぐみ(SRS)がPCR検査で陽性反応を示したため、狩野ほのか(世田谷オークラ)との女子アトム級6回戦は中止となった。写真=角海老宝石ジム提供

Related article
関連記事