元OPBFライト級王者でWBO同級5位を筆頭に4団体で世界ランク入りする中谷正義（帝拳）がいよいよ元同級3冠王者ワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）とのライト級12回戦に挑む。ヴァージンホテルズ・ラスベガスで25日（日本時間26日）計量が行われ、中谷は134.4ポンド（60.9キロ）、ロマチェンコは134.6ポンド（61.0キロ）で合格した。

　中谷（32＝19勝13KO1敗）は19年のテオフィモ・ロペス（米＝現ライト級統一王者）戦、昨年12月のフェリックス・ベルデホ（プエルトリコ）戦に続いてアメリカでの試合は3試合目。世界のトップボクサーであるロマチェンコを撃破し、世界挑戦の切符を手にしようとしている。

　ロマチェンコ（33＝14勝10KO2敗）は昨年10月、ロペスに敗れて以来の再起戦。ロペスへのリベンジ、トップ戦線への復帰を狙っており、ここで負けるとキャリアが大きく後退してしまう大事な試合だ。ブックメーカーの出しているオッズは7-1から9-1でロマチェンコ有利。身長で12センチ上回る中谷が不利予想を克服できるかに注目が集まる。

中谷の話「本日は計量で先程、無事クリアしました。今回は前回よりも楽だった様な気がしますが減量は何回しても苦しさは慣れないもんですね。いよいよ明日試合なのでそれまでにしっかり回復させてベストな状態に持っていきたいと思います。」

　前座ではアマチュアで4冠を獲得した村田昴（帝拳）がプロデビュー戦を行う。ケヴェン・モンロイ（米）とのS･バンタム級4回戦。村田は「今日計量もクリアして体調もバッチリで後やるだけです。本当に沢山の人達のサポートのおかげで万全な状態で試合に臨めます。自分は勝って返す事しか出来ないので必ず勝ちます。明日は応援宜しくお願いします」とのコメントを発した。

　また、同じリングには村田諒太（帝拳）との2戦で知られる前WBAミドル級王者のロブ・ブラント（米＝26勝18KO2敗）が登場。リオ五輪出場の無敗ホープ、WBCミドル級6位ジャニベック・アリムハヌリ（カザフスタン＝9勝5KO）と同級10回戦を行う。イベントの模様はWOWOWで27日午前11時から生中継される。