元日本S･ライト級チャンピオンで現日本ライト級7位の細川バレンタイン（角海老宝石＝写真）が13日付けで日本ボクシングコミッションに引退届を提出した。細川は今月3日、後楽園ホールで前WBO･S･フェザー級王者の伊藤雅雪（横浜光）に8回TKO負けし、「気力がなくなり引退」となった。

ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ細川は2006年5月に宮田ジムからプロデビュー。08年に2度目の挑戦で全日本ライト級新人王に輝いた。その後、日本王座2度、東洋太平洋王座に1度挑戦するもかなわず、角海老宝石ジムに移籍した17年12月、日本S･ライト級王者の麻生興一（現三迫）に競り勝ち、念願だった日本タイトルを奪取した。

2度の防衛後、井上浩樹に敗れて王座陥落。その後ライト級にクラスを下げ、アジア3冠王者の吉野修一郎（三迫）、前述の伊藤に連敗して引退を決意した。40歳まで戦って生涯戦績は37戦25勝12KO9敗3分。ミドル級で活躍する細川チャーリー忍（金子）は実弟。

細川は自身のYouTubeチャンネル「細川バレンタイン / 前向き教室」で引退のあいさつを行っている。
https://www.youtube.com/channel/UCRKutOrnx5S0tTxUR_wNYqA/videos