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WBAウェルター級暫定戦 ジャッジの人種差別発言と採点が問題化

2021年8月10日 11時45分

 先週7日(日本時間8日)米ミネアポリスで行われたWBAウェルター級暫定王座決定戦は、同級4位ガブリエル・マエストレ(ベネズエラ)が無名選手マイカル・フォックス(米)に3-0判定勝ちを収めた。スコアカードは115-112、114-113,117-110で2度五輪出場のキャリアを持つマエストレ(34)が支持された。しかし「スコアは逆だったのではないか」という声が多く、論議を巻き起こしている。

勝ったマエストレ(左)と敗れたフォックス。再戦となるのか

 とくに3番目の117-110と採点した女性ジャッジ、グロリア・マルティネス・リッソ氏に専門家やファンの非難が集まっている。マエストレは2回にダウンを喫しており、トータル的にも劣勢だったと見られる。「言語道断なスコアカード」と指摘するメディアもある。非難は同氏を起用したWBAへ及んでいる。WBAはマルティネス・リッソ氏に2019年、年間最優秀女性ジャッジ賞を与えており、その正当性が問われている。

 一方でボクシングシーン・ドットコムは、同氏が過去にミッシェル・オバマ元大統領夫人やバスケットボールのスーパースター、レブロン・ジェームスといった米国の黒人を中傷する人種差別発言をツイッターしたと報道。当初マエストレと対戦する相手がコロナウイルス感染で出場できず代役を務めたフォックスも黒人選手だった。

 ちなみにマルティネス・リッソ氏はWBAと関係が深い中南米の重鎮リカルド・リッソ氏の妻。WBAのヒルベルト・メンドサJr会長は近々、試合を検証することを約束。リマッチをオーダーする運びだという。Photo by Sean Michael Ham

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