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吉野修一郎が6回TKOで日本ライト級V7 仲里周磨は健闘及ばず

2021年8月12日 20時27分

 日本ライト級タイトルマッチが12日、後楽園ホール「ダイヤモンドグローブ」のメインで行われ、チャンピオンの吉野修一郎(三迫)が挑戦者10位の仲里周磨(ナカザト)に6回2分20秒TKO勝ち。7度目の防衛に成功した。

吉野は圧力で仲里をねじ伏せにかかった

 吉野はライト級アジア3冠を保持し、世界ランキングでWBO7位、IBF15位につける29歳。仲里は元OPBF・S・バンタム級王者の仲里繁会長を父に持つ24歳の二世ボクサー。安定王者と新鋭によるタイトルマッチのゴングが鳴った。

 ジャブの差し合いで試合はスタート。吉野がプレスをかけていくが、ラウンド中盤に仲里が右クロスをきれいに決めると、吉野はこれが効いたのか、クリンチでこの場をしのいだ。吉野は2回にペースアップ。吉野が一気に主導権を握るかに見えたが、仲里が3回、右ストレート、左フックを決めて吉野の動きを一瞬止める。吉野は再びひるまず攻めると、仲里もそれに合わせようと強打を振るう。試合は序盤にしてヒートアップしてきた。

 4回は吉野が攻めた。空振りを恐れず、ジャブ、右ストレート、左フックでグイグイ攻める。パワーと圧力で仲里をねじ伏せるかのようだ。仲里は左目じりをパンチでカット。それでも果敢に打ち合い、強烈な左ボディ打ちで吉野に応酬。ラウンド終盤、吉野の攻撃で仲里がグラついたがゴングに救われた。5回も吉野が押しながらも、仲里が吉野のパンチを外しながら応戦し、スリリングな展開となる。前半を終わっての採点は48-47で吉野がリードした。

 吉野は6回も攻め、仲里にダメージがたまっていく。ラウンド途中、ドクターチェックが入り、4回の傷が試合続行不可能と判断されて吉野のTKO勝ちが決まった。「まだもう少し試合が見たい」と思わせる幕切れとなった。OPBFとWBOアジアパシフィック王座も保持する吉野は14勝11KO。「防衛戦で一番悪い試合。雑になってしまった」と反省しきりだった。仲里は10勝7KO2敗3分。

馬場は右ストレートを再三決めてデビュー戦勝利

◇S・フライ級6回戦
馬場龍成(三迫)[3-0(60-54×3)]岡田兼弥(江見)
 東洋大から自衛隊に進み、アマで全日本選手権と国体を制した馬場のB級デビュー戦。リーチのある馬場はワンツー主体で攻め、初回に右を決めて岡田の動きを一瞬止めた。馬場はその後、ジャブと右ストレートをテンポ良く打ち続けた。馬場は5、6回にボディ打ちも交えて岡田を攻め立てたが、岡田は最後まで手を出して抵抗をやめなかった。25歳の馬場はデビュー戦でフルマーク勝利。岡田は5勝3KO4敗1分。

◇S・バンタム級6回戦
髙橋利之(湘南山神)[TKO4回1分57秒]大場竜(ジャパンS)

◇S・フェザー級4回戦(東日本新人王)
李鎮宇(角海老宝石)[3-0(40-36×2、39-37)]吉田淳平(Reason押上)

◇S・バンタム級4回戦(東日本新人王)
須藤大和(伴流)[3-0(40-36×3)]仲里ニンジャ早史(渡嘉敷)

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