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元ライト級3団体統一王者ロマチェンコ 元王者コミーに大差判定勝ち

2021年12月12日 15時10分

 元ライト級3団体統一王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=写真)が11日(日本時間12日)、米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンに登場。WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定12回戦で、元IBFライト級王者リチャード・コミー(ガーナ)に3-0判定勝ち。混沌としてきたライト級で存在感を見せつけた。

 昨年テオフィモ・ロペス(米)に王座を奪われ、今年6月の中谷正義(帝拳)戦に勝利して再起したロマチェンコが元王者のコミーを迎えた。

 ロマチェンコがいつものようにサイドに動きながら、鋭い出入りで一回り大きなコミーのボディを叩く。コミーはサイドに回られないように長い腕を伸ばし、クリンチになるシーンも目立った。それでもロマチェンコはペースを崩さずに動き回り、7回にもみ合いから左フックを打ち下ろすと、コミーがダウンを喫した。

 ロマチェンコのノックアウト勝利が見えてきたが、コミーがここから踏ん張って試合を盛り上げた。ロマチェンコの高速連打を食らっても懸命に強打を打ち返し、ガードの上からのパンチ、ボディ打ちでロマチェンコにバックステップを踏ませるシーンを作る。

 ロマチェンコのコンビネーションがたびたび炸裂しながら、コミーが最後まで気迫を見せてフィニッシュ。スコアは119-108×2、117-110と差がついた。ロマチェンコの技巧が冴えながら、コミーも十分に持ち味を出した一戦となった。

 WBCとWBOで1位、WBA4位、IBF5位にランクされるロマチェンコは16勝11KO2敗。次戦の行方が注目される。ロペスに王座を奪われて以来の敗戦となったコミーは30勝27KO4敗。IBFとWBOで4位、WBCは5位につけており、まだまだチャンスはありそうだ。

■ライト級世界王者
WBAスーパー ジョージ・カンボソス(豪)
WBA ジェルボンテ・デービス(米)
WBCフランチャイズ ジョージ・カンボソス(豪)
WBC デビン・ヘイニー(米)
IBF ジョージ・カンボソス(豪)
WBO ジョージ・カンボソス(豪)

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