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元ミニマム級世界王者、山中竜也が現役復帰宣言 来年3月に再起戦&結婚プラン

2021年12月18日 22時20分

 元WBO世界ミニマム級王者で18年に引退した山中竜也氏(26)が18日、大阪市で開催された所属した真正ジムの興行で現役復帰すると発表した。山中氏は18年に硬膜下血腫で引退していたが、日本ボクシングコミッション(JBC)の規定変更により再びリングに上れることになった。来年3月に1階級上げたL・フライ級での復帰戦を予定しており、「すごくうれしい。世界王者になって、10回は防衛したい」とリング上で宣言した。

リング上で復帰宣言をした山中

 山中氏は17年8月に世界タイトルを獲得、翌年7月の2度目の防衛戦で敗れた。この試合後不調を訴え、医師の診断で硬膜下血種と判明。手術は行われなかったが、当時のJBCルールで頭蓋内出血したボクサーは自動的にプロライセンスが失効するため23歳の若さで引退した。その後、後遺症はなく、大阪・北新地でおにぎり店主を勤めていた。一方、昼間はジムでの練習を続け、今年1月、JBCに現役復帰を申請していた。

 JBCは今月9日付で復帰に関する規定を新たに告示した。「受傷後1年以上経過した段階でそれまでの画像と臨床経過をJBCに提出。支障がないと認められること」などの条件を提示した。

 山中は申請期限とされる最終試合から3年以内に復帰を申し出ており、今後はライセンスの再交付を受け、再起戦の1週間前のMRI検査などをクリアすれば復帰が可能になる。ただし、試合ごとにMRI検査が義務付けられ、再び頭蓋内出血が認められた場合、ライセンスは自動的に失効し、再度の復帰は認められない。

「試合に負けた後、引退式の時もおにぎり店を始めてた時もずっと復帰を考えていた。国外でなら戦えるとも思っていたが、山下会長に話すと、JBCに相談するので待ってくれと言われていた。まさか、ルールが変わるとは思ってもみなかった」と山中。この日プロ入り4連勝をマークした6歳下の妹菫と「きょうだい世界王者の道を進もう」と笑顔で顔を見かわした。

 再起戦は来年3月8日、真正ジムの興行でL・フライ級6回戦(相手未定)の予定。おにぎり店は続けて、昼間にジムワークを行うという。また、交際中の7歳年上の京都在住の女性と再起戦後に結婚することも明かした。

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