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井岡一翔が判定勝ちでWBO・S・フライ級王座V4 福永亮次は奮闘も及ばず スコアあり

2021年12月31日 20時52分

 WBO世界S・フライ級タイトルマッチが31日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者の井岡一翔(志成)が挑戦者6位の“リトルパッキャオ”福永亮次(角海老宝石)に3-0判定勝ち。4度目の防衛に成功した。スコアは118-110、116-112、115-113。

井岡(左)はしっかりポイントを重ねてベルトを守った

 4階級制覇王者の井岡にとって今回の試合は延期となったIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦の前哨戦という位置づけ。ピンチヒッターで挑戦者に抜擢された福永にとってはボクシング人生をかけた大一番となった。

 様子見の初回を終えて2回、福永が左で井岡の顔面を脅かすと、井岡が圧力を強め、ボディ打ちで福永に迫る。福永も井岡の動きによく反応。3回、近距離での攻防では井岡がコンビネーションを繰り出し、福永も左のショート、左ボディアッパーで対抗した。

 井岡が福永を引き離しにかかったのは4回だった。ボディ攻撃で福永を守勢に回らせ、左フックのトリプルを叩き込んでリズムに乗っていく。左フックから右ストレートも決め、の流れを一気に引き寄せにかかった。

 井岡は中盤から試合を支配し始め、コツコツとパンチを当てていった。6回、福永の左が当たると「もっと打ってこい」のポーズ。福永は7回、ワンツーを食らって鼻から出血。ダメージも蓄積して徐々に苦しくなってきた印象を与えた。

 しかし劣勢の福永はここで踏みとどまり、中盤以降を戦った。井岡が着実にポイントを重ねていくものの、左ボディ、左ストレートを打ち込んで勝負をあきらめない。11回、福永は逆転を狙った前へ。井岡にロープを背負わせるが、井岡はしっかりディフェンスしながら打ち返し、付け入るスキを与えてはくれない。最終回も福永が前に出て、井岡がしっかりこれを受け止めてゴングとなった。

V4成功の井岡

 32歳の井岡は28勝15KO2敗。「統一戦がなくなって複雑な心境だったけど、試合をして、こういうときに戦っている姿を見せたいと思った。統一戦は僕の中でずっと望んでいること。この試合を無事に勝てたのでアンカハスとの統一戦に進みたい」。35歳4ヶ月で世界戦に臨んだ福永は15勝14KO5敗。

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