井岡に敗れた福永亮次は脱帽、フルラウンド戦い抜くも「パンチが全部逃がされてる感じ」
2021年12月31日 22時43分
2021年12月31日 22時25分
大みそかの大田区総合体育館でWBO・S・フライ級タイトルマッチに勝利した王者の井岡一翔(志成)が試合後に記者会見し、福永亮次(角海老宝石)を退けた試合の感想と今後の展望を語った。
晴れやかな表情でメディアの前に現れた井岡は「無事に勝てて良かった。世界タイトルマッチで勝ち続けることは簡単じゃない」、「今回は通過点で楽に勝てるなんて思っていなかった。しっかり準備して次につながった」と語り、防衛成功という結果に納得の表情を浮かべた。
今回の試合は初心に返ってまずは「どっしりと構えて、しっかりガードを固めて」という立ち上がり。それでも2回からは「相手を勢いづかせたくなかった」と距離を詰めてコンビネーションを放っていった。
試合の途中から「次のことを考えていた。けがしないで終わることが一番大事。リスクを背負って戦いたくなかったし、打ち合いにもいきたくなかった」とは少し驚きだ。へたに打ち合ってけがをしたり、ダウンをしたりするリスクを避け、今回流れてしまったIBF王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦に意識を向けたことを正直に明かした。
福永について問われると、「打たれ強いなと思いました。いいパンチがあたって崩れるかなと思ってもなかなか崩れてくれなかった」と評価。挑戦者のパンチ力については「世界で戦ってきた僕からすると普通」と語った。
終盤は福永の疲れを感じ、前に出させてさらに疲れさせようとしたそうだが、福永が最後まで気持ちを切らさず、攻めてきたことを評価。「もうちょっと腹を効かせたらよかったんですけど、ボディはかなり警戒されていた。そこがもうちょっと崩せたら上も当たってまとめられたと思う。ただ下はブロックされていたのでKOまで持って行けなかった」と説明した。
今後についてはあらためてアンカハスとの統一戦を希望。アンカハスを下してベルト2本をまとめ、目標の4団体統一に向かっていく決意を新たにした。
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